ランディ・バスケス (野球)

ランディ・マルセリーノ・バスケス

ドミニカ共和国、サンティアゴ州ナバレテに1998年 11月3日、ランディ・マルセリーノ・バスケスは生を受けました。プロ野球選手としてマウンドに立つ彼は、右投げ右打ちの投手です。現在はメジャーリーグベースボール（MLB）のサンディエゴ・パドレスに所属しています。

経歴

彼のプロフェッショナルとしてのキャリアは、2018年5月にニューヨーク・ヤンキースとアマチュア・フリーエージェント契約を結んだことから始まりました。契約後、まずは傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ヤンキースでプロとしての第一歩を踏み出し、その後はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ヤンキースでも経験を積みました。この年は、2つのチームで合計9試合に登板（うち7試合が先発）し、1勝1敗、防御率1.78、そして28個の三振を奪うという成績を残しました。

翌2019年には、アパラチアンリーグに属するルーキー級プラスキ・ヤンキースでプレーしました。ここでは11試合すべてに先発としてマウンドに上がり、4勝1敗、防御率3.29、53奪三振という数字をマークしました。

2020年は、世界的なCOVID-19のパンデミック拡大の影響により、マイナーリーグの公式戦が中止となったため、このシーズンの登板記録はありません。

2021年シーズンは、A級タンパ・ターポンズで開幕を迎え、シーズン途中にはさらなるステップアップとしてA+級ハドソンバレー・レネゲーズ、そしてAA級サマセット・ペイトリオッツへと昇格を果たしました。この年、3つのチームで合計23試合（うち21試合が先発）に登板し、8勝4敗、防御率2.52、130個の三振を奪うなど、確かな成長を見せました。

2022年は、引き続きAA級サマセットを主戦場としました。25試合にすべて先発登板し、2勝7敗、防御率3.90、120奪三振という成績でした。シーズンの終わりに差し掛かった11月15日、ルール・ファイブ・ドラフトを通じて他の球団へ移籍する可能性を防ぐため、ヤンキースの40人枠に加えられました。

2023年シーズンは、AAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでスタートを切りました。迎えた5月25日、初めてメジャーリーグへの昇格を掴むと、その翌日である26日にはサンディエゴ・パドレスとの対戦で先発投手としてマウンドに上がり、待望のメジャーデビューを果たしました。このデビュー戦は4.2イニングを投げ2失点という内容で敗戦投手となりました。一度はマイナーリーグに戻りましたが、7月5日にはチームメイトであるジミー・コルデロが制限リスト入りしたことに伴い、再びメジャーリーグの舞台へ呼び戻されました。

サンディエゴ・パドレスへ

2023年12月6日、ランディ・バスケスはキャリアの大きな転換期を迎えます。フアン・ソト、トレント・グリシャム両選手との交換トレードの一環として、マイケル・キング、カイル・ヒガシオカ、ドリュー・ソープ、ジョニー・ブリートといった選手たちと共に、サンディエゴ・パドレスへの移籍が発表されました。

新天地となったパドレスでは、2024年3月20日にシーズンの開幕ロースター入りを果たし、チームの一員としてスタートを切りました。さらに、2025年3月27日にも続けて開幕ロースターに名を連ねています。

選手としての特徴

彼の投球スタイルにおいて、最速98mph（およそ157.7km/h）に達する力強いフォーシーム（ストレート）は注目すべき球種の一つです。また、非常に高い回転数を誇るカーブを決め球として効果的に使用します。一方で、スライダーやチェンジアップといった変化球については、そのコントロールや精度に更なる向上が期待される部分でもあります。

特に印象的なエピソードとして、2022年6月12日に行われたAA級の試合で投じたカーブが挙げられます。この時の決め球であるカーブは、まるでブーメランのように大きく曲がり落ちる軌道を描き、その映像が投球分析家ロブ・フリードマン氏のTwitterに投稿されると、「悪霊が取りついたような球だ」「次元転移装置でも使っているのか？」などと形容され、インターネット上で大きな話題となりました。なお、この驚異的な一球は、あまりにも変化が大きかったために捕手が捕らえきれず、結果的には三振でありながらも暴投となり、打者には振り逃げでの出塁を許すことになりました。

詳細情報

彼のキャリアを通じての投手成績や守備成績は、2023年度シーズン終了時点のものが記録されています。

背番号としては、2023年から「98」を着用しています。

メジャーリーグベースボールの選手一覧や、ドミニカ共和国出身のメジャーリーガー一覧といった関連項目でも彼の名前を見ることができます。選手の詳細な通算成績や情報は、MLB公式サイト、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、MiLB.comといった各種専門サイトで確認可能です。また、RANDY VASQUEZとしてInstagramやTikTokでも自身の情報を発信しています。

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