ランド・オブ・ザ・ロスト

ランド・オブ・ザ・ロスト

『ランド・オブ・ザ・ロスト』（原題：Land Of The Lost）は、2009年にアサイラムによって製作されたアメリカのオリジナルビデオ作品です。本作の日本での販売はアルバトロスが担当しています。主演および監督にはC・トーマス・ハウエルが起用されており、物語の原作はエドガー・ライス・バローズの短編「The Land That Time Forgot（時に忘れられた世界）」です。原作からは大きくアレンジが施され、「似て非なるもの」に仕上がっています。

ストーリー概要

物語は、フロストという男性が妻カレン、友人コールとその彼女リンジーを連れて船旅に出るところから始まります。乗船しているのは彼らを含めて合計6人で、船長のバローズと船員のスタックを含み、小型のボートに乗り込んでいます。彼らの旅は順調に進んでいたが、突如とも言える嵐に見舞われ、船はバミューダトライアングルを通過する運命に直面します。嵐が収まった後、船は異常をきたし、乗組員たちは不安な日々を過ごすことになります。

やがて、運よく潮流に乗って島に辿り着きますが、カレンは海面下に不気味な生物を発見し、恐怖に震えます。フロストたちは彼女を残し、上陸を果たしますが、スタックが翼竜に襲われて連れ去られてしまいます。恐ろしい恐竜の姿が次々と現れ、フロストたちは危険な状況に巻き込まれていきます。逃げ延びたフロストは、気圧計の異常から恐竜時代にタイムスリップしたのではないかと推測しますが、確証は掴めません。

信号弾を使って砂浜に戻った彼らは、船とカレンが何者かに奪われたことに気づきます。次に彼らが出会ったのは、第二次世界大戦中に行方不明になったパイロット、ジュード・ジャクソンと、1955年に消えた船・コネマラ号の船長コンラッドです。彼らはこの島で10年以上も生活をしていると語ります。

脱出と冒険

フロストたちはパイロットの助けを借りて、奪われたカレンと船を取り戻すことを決意します。しかし、彼らは敵対するドイツ兵の存在に直面し、そんな中でパイロットたちはフロストたちを裏切ります。捕虜となったフロストたちですが、バローズはドイツ兵と連携し、島からの脱出計画を練ります。

石油の発見により、フロストたちは座礁した潜水艦を動かす可能性に気づきますが、その場所は恐竜の縄張りでした。彼らは精巧な作戦を立て、ティラノサウルスをも利用しなければなりません。作戦が成功するか否か、仲間の犠牲も伴い、緊迫したシーンが繰り広げられます。果たしてフロストたちは無事に脱出できるのか、手に汗握る展開が続きます。

未来への希望

最終的に、フロストたちは数々の試練を乗り越え、新たな希望を抱くに至ります。物語の終幕に、フロストはその経験を記した手記を瓶に詰めて海へと放り投げ、未来への希望を感じつつ、新しい命の萌芽を迎え入れます。

『ランド・オブ・ザ・ロスト』は、冒険、友情、そしてサバイバルがテーマのエンターテインメント作品です。特に恐竜との遭遇シーンや島での生活の難しさが印象的であり、バローズの原作に基づきつつも新たな視点を提供する作品となっています。

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