ランバスリーグ

ランバスリーグ

ランバスリーグとは、ジェームス・ウィリアム・ランバス、メアリー・イザベラ・ランバス、ウォルター・ラッセル・ランバスというランバス家の人々と深い関わりを持つ五つの教育機関、すなわち関西学院、パルモア学院、啓明学院、広島女学院、そして聖和大学によって、1998年に共同で設立された提携関係の名称です。この提携は、「ランバス関係姉妹校提携」という枠組みに基づいています。

この取り組みの核心にあるのは、「ルーツを同じくする学校同士で、一体どのようなことができるだろうか」という問いを探求することにあります。加盟校は、緊密な連携というよりは、むしろ緩やかな関係性の中で、互いの歴史や文化を尊重しつつ、協力や共同の取り組みの可能性について検討を進めてきました。この提携がきっかけとなり、啓明学院中学校の設立にも繋がったとされています。

これらの学校群がランバス家の影響下にあることは、その創立の歴史を遡ることで明らかになります。まず、1886年にはランバス家によってパルモア学院（当時は読書館としても機能）が設立されました。同年、ウォルター・ラッセル・ランバスが関与する形で広島女学院が創立されています。さらに1888年には、聖和大学の源流となるランバス記念伝道女学校が設立されました。翌1889年には、パルモア学院を母体とする形で関西学院が誕生。そして、1923年には再びパルモア学院を母体として啓明学院が設立され、今日の加盟校となる五つの学園が出揃いました。このように、各校は設立時期は異なれども、ランバス家という共通の創設者・関係者によって結びつけられています。

ランバスリーグが発足した1998年以降も、加盟校を取り巻く状況は変化しています。例えば、聖和大学は2009年に学校法人関西学院と法人合併し、その後2013年には大学としての廃止が認可されました。また、パルモア学院も2020年に閉校を決定するなど、提携開始時とは一部顔ぶれや形態が変わってきていますが、ランバス家を共通の礎とする歴史的な繋がりは、これらの学校のアイデンベティティの一部として受け継がれています。ランバスリーグは、そのような共通の歴史的背景を持つ学園が、現代においていかに連携し、その伝統を活かしていくかを探る試みとして位置づけられます。

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