ラ・リオハ (アルゼンチン)

ラ・リオハ - アルゼンチンの州都

ラ・リオハ（スペイン語: La Rioja）は、アルゼンチンのラ・リオハ州の州都であり、東部に位置しています。2010年のデータによると、人口は推定180,995人です。この町はファマティナ山脈の山麓に広がり、標高は約515メートルです。また、首都ブエノスアイレスからは約1,167キロ、コルドバからは430キロの距離に位置しています。

ラ・リオハは、アルゼンチン全土の中でも特に乾燥した地域の一つであり、州自体も人口が少ないことで知られています。市街地から7キロほど離れた場所にはカピタン・ビセンテ・アルマンドス・アルモナシド空港があり、ここからブエノスアイレスやカタマルカ州のカタマルカへの定期便が運航されています。

歴史的背景

ラ・リオハの歴史は1591年にまで遡ります。この年、トゥクマン州政府が町を建設し、その後州の中心地としての役割を果たしてきました。19世紀中頃には、近隣のチレシートが一時的に人口を上回った時期もありましたが、20世紀初頭までには再びラ・リオハが州内最大の都市としての地位を確立しました。

また、1970年にラ・リオハ国立大学が設立され、地域における教育の中心地となっています。特記事項として、イサベル・ペロン元大統領（1974年-1976年在職）がラ・リオハ生まれであり、さらにカルロス・メネム元大統領（1989年-1999年在職）もこの地域に近い出身であることは、歴史的なポイントとして挙げられます。

経済の特徴

ラ・リオハ州の経済は、元々は牧畜や農業に依存していましたが、1970年代から産業化が進展し、現在ではアルゼンチンの医薬品産業の重要な拠点となっています。製造業で働く労働者が多く存在する一方で、観光産業の発展にも注力しています。特にチレシートやタランパージャ国立公園の美しい自然を活かした観光が進んでおり、ブドウ畑やワインセラーでのアグリツーリズムが人気を集めています。

また、夏の農作物収穫期には多くの市民がオリーブやブドウ、綿花のプランテーションでの仕事を得ており、ワインの瓶詰めや製品の輸送などでも多くの労働力が必要とされています。

気候について

ラ・リオハの気候はステップ気候に分類され、ケッペンの気候区分ではBShに該当します。夏の気温は21度から35度と変化し、時には45度を超えることもあります。一方、冬の気温は5度から19度と、比較的温暖です。降水量は年平均で約411.4ミリメートルと少なく、主に夏に湿った熱帯気団からの降水が集中しています。

このような多様な文化と観光資源に恵まれたラ・リオハは、歴史的な背景や独自の経済活動を通じて、訪れる人々に深い印象を与える都市です。

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