りあん

りあん

日本のシンガーソングライター、作詞家、そして脚本家・映画監督として多岐にわたり活動する表現者。4月4日生まれ、O型。音楽と映像、それぞれの分野で独自のクリエイティビティを発揮している。

音楽キャリア

2000年3月、ユニバーサルミュージックよりメジャーデビューを果たした。デビュー曲「Pocket／泡沫の詩＜ウタカタノウタ＞」は、テレビ東京の紀行番組「いい旅夢気分」エンディングテーマ、および自身も出演した映画『ゴト師株式会社 ルーキーズ2』の主題歌として起用され、広く知られることとなった。

以降も精力的に楽曲を制作し、作詞を手がけた「私をロマンスにして〜狂想詩 rhapsody〜」などを発表。2003年には、村山達哉プロデュースの楽曲「ハイテガアの猫」（CD『たまゆら』収録）がゼスプリキウイのキャンペーンソングに選ばれるなど、数々のタイアップを担当した。3rdシングル「音(ね)」は、映画『マブイの旅』の挿入歌として使用されるなど、その楽曲は様々なメディアで活用されている。

国際的な活動も展開しており、2004年にはロシアのサンクトペテルブルクで開催されたSKIF音楽祭や文化祭に出演。文化祭では現地のバレエ団とのコラボレーションを行うなど、意欲的な活動を見せた。

作詞家としても高く評価されており、アニメ関連作品や様々なメディアへ多数の楽曲を提供している。主な提供先・楽曲には、内藤剛志氏の「あかんたれ」（「ラスベガスファーストクラスの旅」テーマ曲）、桑島法子氏の「アンテナ」（「Ｍｅｍｏｒｙ サイト７５」サウンドトラック）、榎本温子氏、豊口めぐみ氏による文化放送『超起動放送アニゲマスター』テーマ曲「恋は…（?）リズムとタイみんぐ」、BS11イメージソングとなった水谷美月氏の「恋文」などがある。2022年には、作詞を手がけた楽曲のミュージックビデオ「アゲハ」がハンブルグ日本映画祭賞を受賞するなど、作詞家としても注目を集めている。

オリジナル作品としては、『rianrian』（CD＋DVD）、『水草図鑑』（MV集）など複数のアルバムやシングルを発表しており、『たまゆら綴』『鏡草』『砂丘の森』といった作品で独自の音楽世界を表現している。

映像・脚本活動

音楽活動と並行し、脚本家や映画監督としても活動の幅を広げている。

俳優としては、メジャーデビューのきっかけとなった映画『ゴト師株式会社 ルーキーズ2』のほか、映画『O型の女』では楽曲「電氣イデオロギヰ」のイメージ演奏シーンに出演している。また、相馬徹監督作品である映画『詩人レノール』主演の推薦により、ロシアのサンクトペテルブルクを訪問した経験も持つ。

映画監督としては、2012年に映画『恋を永遠にする方法。』で初メガホンを取った。この作品では脚本と挿入歌も担当し、横浜HAPPY MUS!C 映画祭、西東京市民映画祭、さらには米国サンダンス映画祭にも出品されるなど、国内外で上映された。

脚本家としては、自身が原案・脚本・挿入歌を手がけた映画『あめふらしと薄暮の月』（監督：鈴木耕一）が小津安二郎記念蓼科高原映画祭で上映されるなど、高い評価を得ている。

特に、脚本、監督、音楽をすべて自身で兼任する『りあんタラチネ三部作』は、その独自の世界観で知られ、『鏡草』『碧ソラヤ』『ローランブーケ』といった作品群が2018年、2019年に福岡インディペンデント映画祭で全作品上映された。これらの長編・中編の他、『あっかふ』『バカいい人。』『ナユナユタ』といった短編映画も多数制作している。

また、矢吹卓のミュージックビデオ「Late Flowers ～遅咲きの花達～」などを手がけるなど、MV監督としても活動している。

シンガーソングライター、作詞家、脚本家、監督、俳優と、多岐にわたる表現活動を通じて、一貫して自己の内面や世界観を深く追求する作品を発表し続けている。

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