リオ・グランデ (モニター)

リオ・グランデについて

リオ・グランデ（Rio Grande）は、パラグアイ戦争中、ブラジル海軍によって建造された艦船です。1866年12月8日にリオ・デ・ジャネイロの海軍工廠で起工され、1867年8月17日に進水後、同年9月3日に竣工しました。この艦船は、パラ級モニターとして知られ、主に木製の船体を持ち、排水量は500トン、全長39メートル、幅は8.54メートルです。また、耐水性を高めるために設計され、直動機関とボイラーが搭載され、最大8ノットの速度を出すことが可能でした。

兵装と装甲

リオ・グランデの兵装にはホイットワース70ポンド前装砲が装備されており、海戦での火力を支えました。装甲も特徴的で、装甲帯の厚さは51mmから102mmに及び、砲塔の前面には152mm、側面には102mm、後面には76mmの装甲が施されていました。この強固な装甲と砲火力は、艦船を戦闘での生存性を高める要素となりました。

戦闘参加の歴史

1868年2月13日、リオ・グランデは、同じくブラジル海軍の艦船である「パラ」や「アラゴアス」と共にFort Curupaytyを通過し、Humaitá近郊で艦隊の主力と合流しました。この際、リオ・グランデは二発の攻撃を受けました。その数日後の2月19日には、Humaitáの防衛線を突破したブラジル艦隊の一員として、さらなる戦闘に参加し、数度の地上攻撃を成功させました。また、アスンシオンの砲撃では、敵の防衛を崩し、さらなる進撃を果たしました。

その後も、リオ・グランデは数々の戦闘に参加しました。1868年3月22日、もしくは23日には、パラグアイの艦「Ygurey」を沈める功績があり、その翌日にはHumaitáを砲撃しました。特に7月9日には、パラグアイの兵士による襲撃を受けたものの、艦隊はこれを撃退しましたが、艦長が戦死する悲劇も生じました。

最後の時

リオ・グランデは1868年10月15日にAngostura Fortを砲撃し、11月29日には再びアスンシオンを攻撃しました。これらの戦闘を通じて、リオ・グランデはブラジル海軍の重要な一翼を担い続けましたが、1907年2月には解体されてしまいました。艦船が長年にわたり参加した戦闘の数々は、リオ・グランデの存在を歴史的なものとしました。

参考文献

• - George A Gratz, "The Brazilian Imperial Navy Ironclads, 1865–1874", Warship 1999-2000, Conway Maritime Press, 1999, ISBN 0-85177-724-4, pp. 140-162
• - Hartmut Ehlers, "The Paraguayan Navy: Past and Present", Warship International, 2004, Vol. 41, No. 1 (2004), pp. 79-97
• - Thomas L. Whigham, Road to Armageddon: Paraguay Versus the Triple Alliance, 1866–70, University of Calgary Press, 2017
• - Terry D. Hooker, Armies of the Nineteenth Century: The Americas: 1: The Paraguayan War, Foundry Books, 2008, ISBN 1-901543-15-3

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