リオ・ムニ

リオ・ムニの概要

リオ・ムニ（Río Muni）は、中部アフリカに位置する赤道ギニアの大陸部分を指し、地域は多様な文化と自然環境に恵まれています。リオ・ムニには中南部県、キエンテム県、リトラル県、ウェレンザス県の4つの県が含まれています。

地元言語であるンドウェ語では、リオ・ムニは「ンビニ」とも呼ばれています。2013年の国勢調査では、リオ・ムニの人口は約1,159,468人であり、中心都市はバタです。

地理的特徴

リオ・ムニは北にカメルーン、東と南にガボンと国境を接しています。この地域の60%以上は熱帯雨林に覆われており、豊かな生態系が育まれています。総面積は約26,002平方キロメートルで、コリスコ島やエロベイ諸島（大エロベイ島、小エロベイ島）もこの地域に含まれ、合わせて26,017平方キロメートルの広さとなります。

歴史的背景

リオ・ムニの歴史は1778年に始まり、ポルトガルからスペインに譲渡されたことにより、スペイン領に組織化されました。その後、1885年にはスペインの保護領となり、他の植民地からの奴隷を集める拠点として利用されましたが、黄熱病の影響でスペイン人はいなくなり、再び植民地化されることでカカオや木材に焦点が移りました。

1900年、フランス人によってバタ市が設立され、1926年にはスペイン領ギニアがリオ・ムニ、フェルナンド・ポー島、アンノボン島などから構成されました。1959年、リオ・ムニは県として正式に分立し、1960年には初代議会が発足しました。1963年に自治権が与えられると、リオ・ムニは、フェルナンド・ポー県と共に赤道ギニア自治区を形成しました。1968年にはスペインから独立し、赤道ギニア共和国が成立しましたが、翌年には深刻な政治的混乱が発生しました。

経済と産業

リオ・ムニの主要な産業はコーヒーであり、その他にも豊かな木材資源が存在します。熱帯雨林に恵まれた環境は、さまざまな農産物の生産を可能にしており、経済の基盤を形成しています。

民族と文化

この地域の人口の大部分を占めるのはファン族で、他にも少数のンドウェ族が住んでいます。リオ・ムニはその豊かな自然環境や多様な民族文化によって、観光や持続可能な開発に向けた可能性を秘めています。

行政区分

リオ・ムニは4つの県と1つの行政市から構成されています。具体的には、エヴィナヨング（中南部県）、エベビイン（キエンテム県）、バタ（リトラル県）、モンゴモ（ウェレンザス県）、および首都移転先となるジブロホ市（ラパス）が含まれます。2017年に設立されたジブロホ市は、地域の政治的中心としての役割を果たしています。

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