バタ

バタ：赤道ギニアの主要都市

バタは、ギニア湾に面した赤道ギニアの大陸部、リオ・ムニに位置する都市です。リトラル県の県都であり、その地理的な重要性から、経済と交通の要衝として機能しています。

概要

赤道ギニアは、ビオコ島とリオ・ムニ地区（ムビニ）という二つの主要な地域から構成されています。バタはムビニに位置し、2005年の推計人口は約17万人でした。首都マラボが石油ブームによって一時的に人口最大都市となった時期を除き、バタは長らく赤道ギニア最大の都市であり続けています。

バタは木材やコーヒーなどの貿易拠点として重要な役割を果たしており、港湾都市として、マラボやカメルーン最大の都市であるドゥアラとフェリーで結ばれています。バタ空港も存在しますが、地域住民の多くが貧困層であるため、空港の利用率は高くありません。

歴史

バタの地には、元々ンドウェ族が居住していました。都市としてのバタの建設は、1900年にフランス人が定住し、交易所を設けたことに始まります。当初は小さな都市でしたが、1901年のパリ条約によって、フランスからスペインに譲渡されました。

1907年当時、バタは小さな軍事基地であり、住民は237人以下でした。そのうち、ヨーロッパ人は37人（スペイン人21人、フランス人9人、イギリス人3人）でした。その後、商社が進出し、マホガニーやコクタンなどの貴重な木材貿易が発展し、バタは徐々に都市化していきました。都市構造の大部分は1950年代から開発されました。

スペイン領ギニアの一部であったリオ・ムニは、1959年から1968年までスペインの海外県となり、バタはリオ・ムニ県の中心地となりました。1968年の赤道ギニア共和国の独立時には、バタが一時的に首都となりました。

近年の出来事

2021年3月7日、バタ市内の基地で大規模な爆発が発生し、多数の死傷者を出すという痛ましい事故が起こりました。この爆発により、多くの建物が倒壊し、市民生活に大きな影響を与えました。

バタは、赤道ギニアの歴史と経済において重要な役割を果たしてきた都市です。貿易拠点としての機能に加え、近年では石油産業の発展も期待されています。しかし、貧困問題やインフラの整備など、解決すべき課題も多く残されています。今後の発展のためには、これらの課題に真摯に向き合い、持続可能な都市開発を進めていくことが求められます。

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