リカルド・カルヴァーリョ

リカルド・カルヴァーリョについて

リカルド・アルベルト・シルヴェイラ・デ・カルヴァーリョ（Ricardo Alberto Silveira de Carvalho）は、1978年5月18日にポルトガルのアマランテで生まれた。本職はディフェンダーであり、ポルトガル代表としても活躍した彼は、現在サッカー指導者として活動している。

クラブ経歴

カルヴァーリョは1996年に名門FCポルトの下部組織に加入し、翌年にはトップチームデビューを果たした。2002年、ジョゼ・モウリーニョの抜擢でその名は広まり、ポルトでは数々の成功を収めた。特に2004年にはUEFAチャンピオンズリーグ優勝に貢献し、その年のポルトガル年間最優秀選手賞を受賞。UEFA最優秀DF賞やバロンドールでの高評価も得て、サッカー界での評価が高まった。

その後、2004年にチェルシーに移籍。チェルシーではモウリーニョの指導の下、強力なディフェンスラインを形成し、プレミアリーグやFAカップなど多数のタイトルを獲得。また、2007年にはインテルからの関心を受けるものの、再契約することでチームに貢献し続けた。

2010年にはレアル・マドリードに移籍し、再びモウリーニョと再会。サンティアゴ・ベルナベウでも多くの試合で先発出場し、特にアトレティコ・マドリード戦での記憶に残るパフォーマンスが注目された。しかし、怪我の影響で出場機会が減ったこともあり、2013年にはASモナコに移籍。2017年に上海上港に加入し、現役を引退した。

代表歴

ポルトガル代表としての活動も光り、2003年にデビュー。EURO2004では、ポルトガルを準優勝に導く中心選手として活躍し、個人としても優秀選手に選ばれた。2006年のドイツW杯でも重要なフィクスチャーに出場し、様々な場面でディフェンスの要として機能した。そんな中、2011年に代表への不満から一時的にチームを離れる騒動があったが、その後再招集と国の初優勝に貢献するなど、彼の存在感は揺るぎないものであった。

現役引退後

現役引退後は、2019年にオリンピック・マルセイユの監督 アンドレ・ビラス・ボアスのもとでアシスタントコーチに就任した。こうして選手としての経験を活かし、次世代選手の指導にあたっている。カルヴァーリョのプレースタイルは、的確なディフェンス能力と頭脳プレーで称賛され、イタリアの名DFフランコ・バレージにも比較されることがある。また、彼はチェルシー時代にフィジカル面の強化に努めていたことからも、自身の成長を追求し続けた姿勢が伺える。

人物・プライベート

サッカー選手時代からの彼の信念として、モウリーニョを最高の監督と称え続ける姿勢が印象的である。プライベートではポルトガル人の妻との間に二人の子供をもうけており、家庭を大切にする一面もある。カルヴァーリョのキャリアは、どのクラブにも忘れがたい資産を残し続けており、現在もサッカー界にとって重要な存在である。

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