リカルド・コルドバ

リカルド・コルドバのボクシングキャリア

リカルド・コルドバ（Ricardo Cordoba）は1982年10月11日にパナマで生まれたプロボクサーであり、元WBA世界スーパーバンタム級レギュラー王者です。彼のキャリアにおける数々の戦績は、悲喜こもごも詰まったエピソードで構成されています。コルドバは、ボクシング界において確固たる存在感を示し、多くのタイトルを手に入れることに成功しました。

デビュー戦と初期のキャリア

2000年9月23日、パナマ・ダビッドでデビューを果たしたコルドバは、フセイン・サンチェスに対して1回TKO勝利を収め、その名が広まるきっかけとなりました。その後も彼は成長を続け、2001年7月には空位のFECARBOXスーパーフライ級タイトルの試合に臨み、アレックス・サーベドラを相手に9回TKO勝ちをおさめて王座を獲得しました。この勝利は彼に自信を与え、その後も連勝街道を突き進む助けとなりました。

タイトル獲得と防衛

2001年11月にはダビス・アロセメナに勝利し、FECARBOX王座の初防衛に成功するとともにパナマ同級タイトルも手にしました。さらに翌年、2002年には階級をバンタム級に移行し、マルコス・サンチェスに対して勝利し、パナマバンタム級王座をゲットします。この屈強な戦士の姿勢は、確実に彼の存在感を高めました。その後、再びスーパーフライ級に戻り、2003年にはアロセメナとの再戦で3回TKO勝ちを収め、パナマスーパーフライ級王座の防衛を果たすだけでなく、WBCラテンアメリカ同級タイトルをも手に入れます。

名勝負と挫折

2004年、コルドバは世界的な舞台での戦いにも挑みます。NABA北米スーパーバンタム級統一王者であるセレスティーノ・カバジェロとの対決では、10回にダウンを奪った末に見事勝利し、両王座を獲得しました。しかし、その後の試合では厳しい試練が待っていました。2005年にはWBA世界バンタム級暫定王座決定戦で判定負けを喫し、自身初の黒星を経験します。

スーパーバンタム級制覇

その後の試合でも幾度かの敗北を経験しながらも、2008年には元IBF世界バンタム級王者であるルイス・アルベルト・ペレスと対戦し、WBA世界スーパーバンタム級暫定王座を獲得しました。これが彼にとっての再起のチャンスであり、ベルトを手に入れたコルドバはその後、WBAの規定によりレギュラー王者へと昇格しました。しかし、2009年の初防衛戦では激闘の末、TKO負けを喫し、王座を失うこととなります。

再起を目指して

キャリアの終盤にさしかかる中で、2010年には再びWBA世界スーパーバンタム級での挑戦に臨んだものの、判定負けを喫し王座返り咲きに失敗します。しかし、その悔しさをバネにして2012年にはWBCラテンフェザー級王座を獲得し、その存在感を示しました。

コルドバは数々の栄光と苦難を経験しながら、ボクシング界に名を刻んでいます。彼の戦績は、プロボクサーとしての杆を示すものであり、名勝負における強さや努力の結晶が詰まっています。リカルド・コルドバは今もなお、多くのファンに愛され続けるボクサーとしての道を歩んでいます。

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