リゴ・ベルトラン

リゴベルト・ベルトラン：メキシコが生んだ技巧派投手から名コーチへ

リゴベルト・ベルトランは、1969年11月13日、メキシコ合衆国バハ・カリフォルニア州ティフアナに生まれた元プロ野球選手です。投手として、メジャーリーグ、メキシカンリーグ、そして日本のプロ野球で活躍しました。

彼の野球人生は、アメリカ合衆国での挑戦から始まります。ポイントローマ高校からワイオミング大学に進学後、1991年のMLBドラフトでセントルイス・カージナルスに入団。1997年にメジャーデビューを果たすと、その後ニューヨーク・メッツ、コロラド・ロッキーズと渡り歩きます。

2002年、ベルトランは新たな挑戦の地として日本を選び、広島東洋カープに入団しました。左の中継ぎ投手として期待されましたが、思うような活躍はできず、1年で退団。しかし、彼のプロ野球人生はここで終わることはありませんでした。

2003年、ベルトランは再びアメリカ球界に復帰。2004年にはモントリオール・エクスポズ（現ワシントン・ナショナルズ）でメジャーリーグの舞台に舞い戻ります。その後、メキシカンリーグでプレーしたのち、2005年に現役を引退しました。

現役引退後、ベルトランは指導者の道へと進みます。2007年から2013年まではシンシナティ・レッズ傘下のマイナーリーグ球団でコーチを務め、2014年からはクリーブランド・インディアンス（現ガーディアンズ）傘下のマイナーリーグ球団で指導にあたりました。2021年時点では、AAA級コロンバス・クリッパーズの投手コーチを務めています。

指導者としてのキャリアにおいても、彼はメキシコ代表チームに貢献しています。2015年のWBSCプレミア12、2017年のワールド・ベースボール・クラシックではメキシコ代表コーチとしてチームを支え、2020年東京オリンピックのメキシコ代表コーチも務めました。

選手時代、ベルトランの持ち味は、140km/h前後のストレートと、スライダー、カーブ、チェンジアップといった多彩な変化球でした。これらの変化球を駆使し、打者を打ち取る技巧派投手として知られていました。

メジャーリーグ、メキシカンリーグ、そして日本のプロ野球という異なる野球文化を経験し、選手として、そしてコーチとして、長きに渡り野球界に貢献してきたリゴベルト・ベルトラン。彼の野球人生は、多くの野球ファンにとって、記憶に残るものとなっているでしょう。 彼の今後の活躍にも期待したいところです。

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