リサラ・フィナウ

リサラ・フィナウ（Lisala Finau）は、2002年10月6日に南太平洋のトンガで生まれたラグビーユニオン選手です。主にフォワードとして活躍しており、現在は日本のトップリーグであるジャパンラグビーリーグワンに所属する埼玉パナソニックワイルドナイツの一員です。

彼のラグビーキャリアは、日本での学生生活から本格的に始まりました。まず、ラグビーの強豪校として知られる青森山田高等学校に進学し、日本の高校ラグビーで経験を積みました。高校在学中の2019年には、全国から将来有望な選手が集まるKOBELCO CUPに、U17東北の一員として出場するなど、高校時代から注目を集める存在でした。

高校卒業後は、関東大学ラグビーリーグ戦1部に所属する大東文化大学へ進みました。大学では、チームの中心選手として活躍し、プレーヤーとしてだけでなく、人間性やリーダーシップも評価されました。その証として、最終学年である4年次には、大東文化大学ラグビー部の副将を務め、チームを牽引する役割を担いました。大学での厳しいトレーニングと実戦経験は、プロの世界へ進むための確固たる土台を築きました。

大学での活躍が認められ、卒業を待たずにプロ契約を結ぶ機会を得ます。2025年1月、フィナウ選手は大学4年生のシーズン中に、アーリーエントリー制度を利用して埼玉パナソニックワイルドナイツに加入しました。これは、大学で卓越したパフォーマンスを見せた選手が、早期にプロチームに合流することを認める制度であり、彼への期待の大きさが伺えます。

そして、ワイルドナイツ加入から間もない2025年3月29日、彼はジャパンラグビーリーグワンの公式戦に初めて出場しました。このデビュー戦は、リーグワン第13節の浦安D-Rocksとの交流戦で行われ、彼はなんと先発メンバーとしてグラウンドに立ちました。プロの舞台での記念すべき初出場を先発で飾ったことは、チームが即戦力として彼を評価していることの証でしょう。この試合を機に、彼はプロ選手としてのキャリアを本格的にスタートさせました。

プロデビューを果たした同年3月には、在籍していた大東文化大学を卒業しました。現在は、埼玉パナソニックワイルドナイツの選手として、リーグワンの舞台で日々研鑽を積んでいます。今後の彼の更なる成長と、チームへの貢献が期待されています。

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