リゾルツ・メイ・ヴァリー

『リゾルツ・メイ・ヴァリー』（Results May Vary）は、アメリカのミクスチャー・ロックバンド、リンプ・ビズキットが2003年に発表した4枚目のアルバムです。2002年8月20日にInterscope Recordsからリリースされました。アメリカのアルバムチャートでは初登場3位を記録しました。

概要

2001年にギタリストのウェス・ボーランドが脱退したことが、バンドの音楽性に大きな影響を与えました。本作は、フレッド・ダーストが主導となり、これまで確立してきた音楽スタイルからの脱却を図った作品と言えます。ラップの要素を減らし、オルタナティブ・ロック、アコースティック、ファンクなど、新たなジャンルに挑戦しています。歌詞の面では、失恋、いじめ、自己憐憫といった内省的なテーマが色濃く反映されています。

ウェスの後任として、2002年にスノットのマイク・スミスが加入しましたが、バンド内の人間関係が悪化し、彼がレコーディングした楽曲の多くは破棄されました。最終的に、フレッド・ダーストがゲストミュージシャンを迎え、ギターパートを完成させています。2004年にはマイク・スミスが脱退しています。

アルバムの制作は難航し、タイトルも何度も変更されました。フレッド・ダーストは30曲以上を作曲したと語っており、中にはウィーザーやヘルメットといったバンドとの共作曲も存在しましたが、最終的にアルバムには収録されませんでした。

評価と売上

『リゾルツ・メイ・ヴァリー』は、ファンや音楽評論家からの評価は低いものとなりました。全米での売上は130万枚にとどまり、前作、前々作と比較して大幅な減少となりました。

収録曲

1. Re-Entry - 2:37
2. Eat You Alive - 3:57 - 1stシングル。女優ソーラ・バーチ、俳優ビル・パクストンが出演するミュージックビデオが制作されました。
3. Gimme the Mic - 3:05
4. Underneath the Gun - 5:42
5. Down Another Day - 4:06
6. Almost Over - 4:38
7. Build a Bridge - 3:56 - コーンのブライアン・ウェルチが作曲に参加しています。
8. Red Light–Green Light - 5:36 - ラッパーのスヌープ・ドッグがフィーチャリングで参加しています。
9. The Only One - 4:08
10. Let Me Down - 4:16
11. Lonely World - 4:33
12. Phenomenon - 3:59
13. Creamer (Radio Is Dead) - 4:30
14. Head for the Barricade - 3:34
15. Behind Blue Eyes - 6:05 - 2ndシングル。The Whoのカバー曲で、曲の最後に隠しトラック「All That Easy」が収録されています。アメリカ国外でヒットし、チェコやスウェーデンで1位を獲得。ミュージックビデオには、アカデミー賞女優のハル・ベリーが出演し、主演映画『ゴシカ』のシーンが使用されています。
16. Drown - 3:51

もう一度検索