リチャードソン郡は、
アメリカ合衆国ネブラスカ州に位置する郡です。
2000年の
国勢調査では、
人口は9,531人で、
郡庁所在地はフォールズシティです。
ネブラスカ州の南東端に位置し、豊かな自然と歴史を持つ地域として知られています。
歴史
リチャードソン郡は1855年に組織され、当時の
ネブラスカ準州知事であったウィリアム・A・リチャードソンにちなんで名付けられました。19世紀後半には、カンザス・トルネードと呼ばれる大規模な
竜巻の被害を受けており、1879年3月30日には、アーヴィングと名付けられた
竜巻が郡を直撃しました。この
竜巻は、
藤田スケールでF4と評価され、広範囲にわたる被害をもたらし、多くの死傷者を出しました。
地理
アメリカ合衆国国勢調査局によると、リチャードソン郡の総
面積は1,440
平方キロメートルです。そのうち、1,433
平方キロメートルが陸地であり、7
平方キロメートルが水地域となっています。郡の東側の境界線は
ミズーリ川に沿って引かれており、対岸は
ミズーリ州となっています。
ミズーリ川は
ネブラスカ州で最も海抜の低い地点を流れており、郡の地形にも大きな影響を与えています。また、郡の南東の隅には、アイオワ、カンザス、オクラホマの三州にまたがるインディアン居留地が置かれています。
隣接する郡
北: ネマハ郡 (
ネブラスカ州)
東:
ホルト郡 (ミズーリ州)
南東: ドニファン郡 (
カンザス州)
南: ブラウン郡 (
カンザス州)
南西: ネマハ郡 (
カンザス州)
西: ポーニー郡
2000年の
国勢調査によると、リチャードソン郡には9,531人の住民が暮らしていました。人種構成は、
白人が95.65%を占めており、他に黒人、先住民、アジア系、その他の人種、および混血の人々が暮らしています。世帯数は3,993世帯で、そのうち29.50%は18歳未満の子どもと暮らしており、53.40%は夫婦で生活しています。平均世帯収入は29,884米ドルで、一人当たりの収入は16,460米ドルとなっています。
都市および村
リチャードソン郡には、以下の都市および村があります。
バラダ (Barada)
ドーソン (Dawson)
フォールズシティ (Falls City)
ハンボルト (Humboldt)
プレストン (Preston)
ルロ (Rulo)
セイラム (Salem)
シューバート (Shubert)
ステラ (Stella)
ヴァードン (Verdon)
ナンバープレート
ネブラスカ州のナンバープレートにおいて、リチャードソン郡の車両は最初の数字が「19」となっています。これは、1922年にナンバープレートの制度が確立された際、リチャードソン郡の車両登録台数が州内で19番目に多かったことに由来します。
リチャードソン郡は、豊かな自然、歴史的な背景、そして多様なコミュニティが共存する地域です。