リチャード・P・リアリー (駆逐艦)

リチャード・P・リアリー (USS Richard P. Leary, DD-664)の概要

リチャード・P・リアリーは、アメリカ海軍の駆逐艦でフレッチャー級に属します。この艦の名前は、リチャード・P・リアリー少将から取られています。艦は1943年7月4日にマサチューセッツ州ボストンの海軍工廠で起工され、1943年10月6日に進水しました。そして、1944年2月23日に正式に就役しました。

艦歴の開始

「リチャード・P・リアリー」は、同型艦である「ヘイウッド・L・エドワーズ」と共に建造され、両艦はその後の艦歴を多く共有することになりました。艦はまずバミューダでの整調を終えた後、パナマ運河を通過し、真珠湾に向かいました。1944年の夏には、エニウェトク環礁やサイパンでの対潜哨戒任務を行い、第56駆逐戦隊に配属されました。テニアン島では砲撃任務も果たしました。

マリアナとパラオでの任務

1944年9月12日から28日間、「リチャード・P・リアリー」はパラオ諸島の戦いに参加しました。ペリリュー島とアンガウル島への上陸作戦では、海兵隊や水中爆破チームを支援しました。周辺海域では日本艦船の捜索や、海に不時着した友軍機の搭乗員救助にも従事しました。

フィリピンでの戦闘

1944年10月、フィリピンのレイテ島の戦いに参加し、支援砲撃を行いました。特に注目すべきは、10月20日の「ホノルル」艦への援助です。「リチャード・P・リアリー」は「ホノルル」に近づいてダメージコントロールや医療支援を行い、負傷者を移乗させました。

さらに、スリガオ海峡海戦では、艦は日本艦隊に対して魚雷を発射し、艦隊の中で激しい砲戦が展開されました。「リチャード・P・リアリー」は、接近してきた魚雷を回避しつつ、味方艦の援護にもあたりました。

台湾との戦い

11月に進む中、「リチャード・P・リアリー」は神風特攻隊の攻撃を受けた所に配属され、「アブナー・リード」艦の生存者を救助する等の活動を展開しました。その後、ルソン島の戦いでは、敵航空機を撃墜し、上陸部隊への火力支援も行いました。

硫黄島と沖縄

1945年にも硫黄島と沖縄での戦闘に参加し、上陸作戦を支援し、海兵隊員の救助活動も行いました。沖縄戦では、砲撃支援や対空戦闘を数多く行い、22,000発以上の砲弾を消費しました。最後には、アラスカへ派遣された後、9月に日本に到達し、その後アメリカに帰還しました。1946年12月10日に退役しました。

海上自衛隊での活躍

英語で「ゆうぐれ」と名付けられたこの艦は、日本の海上自衛隊に貸与され、1960年代にわたって長い間活躍しました。代わりに改装を受け、訓練任務に従事しました。後に退役し、1976年に台湾へ販売されました。

栄光とその後

「リチャード・P・リアリー」は、第二次世界大戦の間に6個の従軍星章を受章しており、数々の戦功を残しています。この艦は、艦歴の中で損傷も戦死者も出さずに任務を全うしました。

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