リッキー・デイビス

リッキー・デイビス（Tyree Ricardo Davis, 1979年9月23日 - ）は、ネバダ州ラスベガス出身の元プロバスケットボール選手です。201cmの身長と88kgの体重を生かし、主にシューティングガードとスモールフォワードのポジションで活躍しました。

アイオワ大学からNBAドラフトにアーリーエントリーし、1998年にシャーロット・ホーネッツから全体21位で指名を受けました。しかし、最初の2年間は出場機会に恵まれず、マイアミ・ヒートへの移籍後も怪我に苦しみました。

2001年、クリーブランド・キャバリアーズに移籍すると、ベンチから出場しながらも着実に成績を伸ばし、初の全試合出場と二桁得点を達成。2002-03シーズンにはエースとして活躍し、平均20点を超える成績を残しました。しかし、レブロン・ジェームズの加入に伴い、ボストン・セルティックスへ放出されることとなります。

セルティックスではシックスマンとして貢献。その後、ミネソタ・ティンバーウルブズ、再びヒート、ロサンゼルス・クリッパーズと渡り歩き、2010年以降はDリーグや海外リーグでプレーしました。

トリプル・ダブル達成事件

リッキー・デイビスのキャリアで特筆すべきは、2002-03シーズンのユタ・ジャズ戦で起こった「トリプル・ダブル未遂事件」です。あと1リバウンドでトリプル・ダブル達成という状況で、彼は自軍ゴールにわざとレイアップシュートを放ち、自らリバウンドを奪取しようとしました。この行為は、相手チームのコーチやファンから強い非難を浴び、記録も取り消される事態となりました。

この事件以降、「自分勝手な男」というイメージが付きまといましたが、セルティックス移籍後はチームプレーに徹するようになり、周囲の評価も変化しました。本人もこの行為を反省しており、「あの時は若かった」と述べています。

プレースタイル

高い身体能力を生かした得点能力が持ち味で、特にドライブからの得点を得意としていました。また、アウトサイドシュートの精度も高く、得点源としてチームに貢献しました。一方で、判断の悪さやディフェンスの甘さなど、課題も抱えていました。

引退後

2014年以降は引退状態となっており、バスケットボール界から離れています。しかし、その個性的なプレースタイルとトリプル・ダブル未遂事件は、今でも語り草となっています。

その他

フルネーム：Tyree Ricardo Davis
身長：201cm
体重：88kg
ポジション：シューティングガード、スモールフォワード
出身地：アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス

外部リンク

NBA.com リッキー・デイビス（英語）
* 選手の通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference

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