リッキー・ファウラー

リッキー・ファウラー：ゴルフ界の異端児、その軌跡と魅力

リッキー・ユタカ・ファウラー（Rickie Yutaka Fowler）は、1988年12月13日生まれのアメリカ人プロゴルファーです。彼の名は、ゴルフの実力はもちろんのこと、その独特なファッションセンスと、常にファンを大切にする姿勢によって広く知られています。アマチュア時代から世界ランキング1位に輝き、プロ転向後もPGAツアーで数々の実績を残してきた彼のゴルフ人生を紐解きます。

モトクロスからゴルフへ：異色の転身

カリフォルニア州アナハイムで生まれたファウラーは、元々モトクロスのレーサーでした。14歳でゴルフに転向して以来、ほぼ独学で技術を磨き上げました。プーマのCMでは、そのバイクテクニックを披露しています。高校時代にはSWリーグで優勝、オクラホマ州立大学に進学後も、数々の大会で優勝を飾るなど、その才能を開花させました。

アマチュア時代の輝かしい実績

2005年のウェスタン・ジュニア選手権での優勝を皮切りに、全米アマチュアゴルフ選手権にも出場。2007年にはSunnehanna Amateur、Players Amateurと名だたる大会で優勝を飾り、ウォーカーカップのアメリカ代表にも選出され、チームの勝利に貢献しました。2008年には全米オープンにも出場し、一時トップ10入りを果たすなど、アマチュアとして輝かしい実績を残しました。

プロとしての挑戦：PGAツアーへ

2009年、ウォーカーカップを最後にプロへ転向。タイトリスト、プーマ、ロレックスといった有名ブランドと契約を結び、プロゴルファーとしてのキャリアをスタートさせました。PGAツアーデビュー戦となったジャスティン・ティンバーレイク・シュライナーズホスピタル for チルドレンでは7位タイ、続くフライズ・ドットコム・オープンでは2位タイと、早くもその実力を発揮しました。

2010年には、ウェストマネジメント フェニックスオープンで2位、メモリアル・トーナメントでも2位となるなど、トッププレーヤーとしての地位を確立。ライダーカップのアメリカ代表にも選出され、21歳9ヶ月という若さでチームに貢献しました。同年、PGAツアーの新人賞を受賞し、その才能を世界に知らしめました。

プレースタイルとファッション：ゴルフ界のアイコン

ファウラーのプレースタイルは、アグレッシブかつ創造性に富んでいます。また、彼のファッションセンスはゴルフ界でも群を抜いており、特に最終日に着用するオクラホマ州立大学のスクールカラーであるオレンジ色のウェアは、彼のトレードマークとなっています。ラウンド前には必ずTwitterで「Go Time!」と呟くなど、ファンとの交流も大切にしています。

石川遼、ローリー・マキロイとの友情

同世代の石川遼、ローリー・マキロイとは親交が深く、彼らの名前の頭文字をとって「3R」と呼ばれることもあります。ザ・プレーヤーズ選手権の開幕前には、米ゴルフ雑誌のアンケートで「最も過大評価されている選手」に選ばれてしまいましたが、直後の大会で見事に優勝を果たし、周囲の評価を覆しました。

これまでの勝利と、これからの活躍

これまでにPGAツアーで6勝、ヨーロピアンツアーで2勝、ワンアジアツアーで1勝、その他1勝を挙げています。常に挑戦を続けるリッキー・ファウラー。今後の活躍にも目が離せません。


通算成績 (10勝)
PGAツアー (6勝)
ヨーロピアンツアー (2勝)
ワンアジアツアー (1勝)
その他 (1勝): 2017年 ヒーロー・ワールドチャレンジ

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