リッキー・ランバート

リッキー・リー・ランバート（Rickie Lee Lambert）は、1982年2月16日生まれ、イングランド・リヴァプール出身の元プロサッカー選手です。ポジションはフォワードで、その得点能力と献身的なプレースタイルで多くのファンを魅了しました。

クラブキャリア

ランバートは、1998年8月に16歳でブラックプールFCでプロとしてのキャリアをスタートさせました。しかし、2年後にクラブを退団。その後、マクルズフィールド・タウンFCと契約するまでの間、彼はビートルート缶詰工場で働いていたという異色の経歴を持ちます。マクルズフィールド・タウンでのプレーを経て、ストックポート・カウンティFC、ロッチデールAFCと渡り歩き、2006年にブリストル・ローヴァーズFCに加入。ここでランバートは才能を開花させます。

ブリストル・ローヴァーズでは、約3年間で通算155試合に出場し、59ゴールを記録。特に2008-09シーズンには、リーグ戦で29ゴールを挙げてリーグ1（3部相当）の得点王に輝きました。この活躍により、ランバートは多くのクラブから注目を集める存在となりました。

2009年8月、ランバートは約100万ポンドの移籍金でサウサンプトンFCへ移籍します。サウサンプトンでのデビュー戦となったリーグカップのノーサンプトン・タウンFC戦でいきなり得点を記録すると、その後もFAカップやリーグ戦でゴールを量産。2009-10シーズンは、リーグ戦で30ゴール、全大会合計で36ゴールを挙げる活躍で、2年連続でリーグ得点王となり、リーグ1のPFAファン選出年間最優秀選手にも選出されました。

2010-11シーズンには、21ゴールを挙げてサウサンプトンのチャンピオンシップ（2部）昇格に貢献。ランバート自身も2011年1月1日にサウサンプトンと2014年までの新たな契約を結びました。続く2011-12シーズンでは、リーグ戦で27ゴールを挙げ、4シーズンで3度目となるリーグ得点王に輝き、サウサンプトンを7年ぶりのプレミアリーグへと導きました。また、チャンピオンシップのプレイヤー・オブ・ザ・イヤー、PFA年間ベストイレブンにも選出され、その実力を改めて証明しました。

2014年6月2日、ランバートは長年の夢であった地元クラブ、リヴァプールFCへの移籍を果たします。しかし、リヴァプールでは期待されたほどの活躍を見せることができず、2015年7月31日にウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFCへ移籍。2017年10月2日、ランバートは現役引退を表明しました。

代表キャリア

ランバートは、2013年8月8日に31歳という年齢で初めてイングランド代表に招集されました。そして、8月15日のスコットランドとの親善試合で代表デビューを飾り、決勝点となる代表初得点を挙げるという劇的な活躍を見せました。この活躍は多くのファンを感動させました。イングランド代表としては、2014 FIFAワールドカップにも出場し、通算11試合で3得点を記録しています。

タイトル

クラブ
サウサンプトンFC
フットボールリーグトロフィー：1回 (2010)

個人
PFA年間ベストイレブン (リーグ1)：2回 (2008-09, 2009-10)
PFAファン選出年間最優秀選手 (リーグ1)：1回 (2009-10)
チャンピオンシップ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー：1回 (2011-12)
PFA年間ベストイレブン (チャンピオンシップ)：1回 (2011-12)

ランバートは、そのキャリアを通じて多くの困難を乗り越え、常に全力を尽くすプレーで多くの人々に感動を与えてきました。彼のサッカーへの情熱と努力は、多くの若い選手たちの模範となっています。

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