リック・スミッツ

リック・スミッツは、1966年オランダのアイントホーフェン生まれの元バスケットボール選手です。224cmの長身を活かし、NBAのインディアナ・ペイサーズで1988年から2000年まで12年間プレーしました。「ダンキング・ダッチマン」の愛称で親しまれ、センターとしてチームに貢献しました。

マリスト大学を経て、1988年のNBAドラフトでペイサーズから全体2位指名を受け入団。当初は控えでしたが、チームメイトの故障により先発に定着。ルーキーイヤーから平均11.7得点、6.1リバウンドを記録し、オールルーキーファーストチームに選出される活躍を見せました。

1990年代には、レジー・ミラーら優秀な選手が集結したペイサーズで、スミッツは不動のセンターとして存在感を発揮しました。1995年のプレーオフでは、ブザービーターを決めチームを勝利に導きました。1998年のプレーオフでは、チーム全員でスキンヘッドにするという気合を見せましたが、スミッツの白い肌にはあまり似合っていなかったという逸話も残っています。

1998年にはNBAオールスターゲームに選出。2000年にはペイサーズ初のNBAファイナル進出に貢献しました。しかし、長年の足の故障に苦しみ、この年を最後に現役を引退しました。引退後には、ペイサーズ40周年記念チームにファン投票で選出され、レジー・ミラーに次ぐ4番目の得票数を獲得しました。

スミッツは、1990年代のNBAに数多く存在した有能なビッグセンターの中でも、際立った高さを持っていました。その長身に加え、柔らかなタッチのフックショットやミドルレンジからのシュートを得意としていました。フリースローの成功率も高く、80%近い数字を記録しています。一方で、リバウンド争いは身長の割には得意ではありませんでした。ジャンプせずにダンクができるほどの恵まれた体格の持ち主であり、フリースローを投げる前に必ず3回ボールを突くルーティンも印象的でした。

主な個人成績

NBAオールルーキーファーストチーム (1989)
NBAオールスターゲーム選出 (1998)
* インディアナ・ペイサーズ40周年記念チーム選出

スミッツは、ペイサーズの黄金時代を支えた偉大なセンターとして、今もなお多くのファンに記憶されています。

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