レジー・ミラー

レジナルド・ウェイン・ミラー

レジナルド・ウェイン・ミラー（Reginald Wayne Miller）は、1965年8月24日にカリフォルニア州リバーサイドで生まれた元プロバスケットボール選手です。彼は主にNBAのインディアナ・ペイサーズでプレーし、卓越したスリーポイントシュート技術で知られ、「Miller Time」という愛称を持っています。特にニューヨーク・ニックスとの対戦では圧倒的な強さを見せ、「Knick Killer」と称されることもありました。また、ミラーは引退時に通算最多スリーポイント成功数を記録しており、その後も成功数ではステフィン・カリー、レイ・アレン、ジェームス・ハーデンに次ぐ4位となっています。

少年時代

ミラーは幼い頃から挑戦を強いられました。生まれつき脚が曲がっていたため、数年間のギプス治療を経て、やっと正常に歩けるようになります。彼の家族はスポーツに秀でており、兄ダレルはMLBのキャッチャー、姉シェリルはバスケットボール選手としてオリンピック金メダルを獲得し、妹タミーは大学でバレーボール選手として活躍しました。

大学時代

ミラーはカリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）に進学し、1984-85シーズンにはNITの決勝に進出。また、1986-87シーズンにはPac-10で優勝しました。彼はUCLAの歴代2位となる通算得点を記録し、1シーズンあたりや1試合あたりの得点、フリースロー成功数などで多くのタイトルを獲得しました。

NBAキャリア

1987年のNBAドラフトで11位指名を受けインディアナ・ペイサーズに入団します。当初はマーク・ジャクソンを指名する予定でしたが、ペイサーズのドニー・ウォルシュがミラーを選ぶ決断を下しました。ミラーは1994年のイースタン・カンファレンス決勝第5戦で、ニューヨーク・ニックス相手に第4クウォーターの12分間で25得点を挙げ、チームを勝利に導きます。

再びニックスとの戦いでは、1995年には試合終了直前にスリーポイントシュートを決め、逆転勝利に貢献しました。2000年にはチームメイトとの連携でNBAファイナル進出を果たし、ここでも彼は注目の選手となります。最終的にはロサンゼルス・レイカーズに敗れましたが、ミラー自身も素晴らしいパフォーマンスを披露しました。

引退とその後

2005年に現役を引退後、ミラーはTNTのNBA解説者として活動を始め、2012年にはネイスミス記念バスケットボール殿堂入りを果たしました。彼の背番号「31」は2006年に永久欠番として記念され、NBA75周年記念チームにも選出されるなど、その影響は今も続いています。ミラーは非常に情熱的な性格を持ち、バスケットボールにおいて多くの記録を打ち立てました。例えば、通算スリーポイントシュート試投数では2位、得点では14位、プレイオフでのスリーポイント成功数でも歴代2位と優れた成績を残しました。

人柄と社会貢献

彼の人生には多くの苦難がありましたが、常に前向きな姿勢を崩さず、大学でのスポーツ教育や社会貢献活動にも参加しました。放火によって自宅を失った際には、火事の被災者を救済するための基金を設立。彼の活躍と人柄は、多くのファンに影響を与え続けています。

ミラーは今もなお、NBAの中で伝説の選手の一人としてその名を刻んでいます。自らのスポーツへの情熱が、これからの世代にも受け継がれていくことを願います。

もう一度検索