リック・ピティーノ

リチャード・アンドリュー・ピティーノは、アメリカ合衆国を代表するバスケットボール指導者です。1952年9月18日にニューヨークで生まれ、ベイビルで育ちました。セント・ドミニク高校ではバスケットボールチームのキャプテンを務め、マサチューセッツ大学アマースト校に進学。183cmの身長で、ポイントガードとして活躍しました。大学卒業後はハワイ大学マノア校でアシスタントコーチに就任し、指導者としてのキャリアをスタートさせました。

ピティーノは、プロビデンス大学、ケンタッキー大学、ルイビル大学という異なる3つの大学をNCAA男子バスケットボールトーナメントのファイナル4に導いた唯一のコーチであり、うちケンタッキー大学とルイビル大学で優勝を達成しています。特に1996年にはケンタッキー大学を優勝に導きました。その実績が評価され、2013年にはバスケットボール殿堂入りを果たしました。

大学バスケットボールの指導者として輝かしいキャリアを築く一方で、NBAのニューヨーク・ニックスやボストン・セルティックスでも指揮を執りました。しかし、2017年にはルイビル大学でのセックススキャンダル事件に関与したとして、NCAAから出場停止処分を受け、2013年からのルイビル大学の全国選手権の成績も抹消されるという事態となりました。さらに、アディダスによる新入部員への贈賄行為に関与したとして連邦捜査局の捜査を受け、ルイビル大学から解雇されました。

その後、2018年12月からギリシャA1バスケットボールリーグのパナシナイコスBCのヘッドコーチを務め、2019年11月にはバスケットボールギリシャ代表のヘッドコーチに就任。国際舞台でも指導経験を積みました。

アメリカのバスケットボール界を代表する指導者として、数々の実績を残したピティーノ。スキャンダルによる解雇も経験しましたが、その後も指導者として活動を続けています。波瀾万丈なキャリアを送る名将の今後の活躍に注目が集まります。

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