リック・マホーン

デリック・アレン・マホーンは、1958年9月21日生まれのアメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手、指導者です。208cm、109kgの体格で、パワーフォワードとセンターをこなしました。特に、1989年のデトロイト・ピストンズ優勝メンバーとして知られています。

ハンプトン大学出身のマホーンは、1980年のNBAドラフトでワシントン・ブレッツから全体35位で指名され、プロのキャリアをスタートさせました。1985年にデトロイト・ピストンズに移籍すると、チームはアイザイア・トーマスらを擁し、対戦相手を圧倒するプレイスタイルから「バッドボーイズ」と呼ばれるようになりました。1989年、ピストンズは初のNBAチャンピオンに輝き、マホーンはローポストでの優れたディフェンスでチームに大きく貢献しました。

しかし、優勝直後のエクスパンション・ドラフトで、マホーンはミネソタ・ティンバーウルブズから指名を受けます。入団を拒否したマホーンは、フィラデルフィア・76ersに移籍。1989-90シーズンには、オールディフェンシブ2ndチームに選出されるなど、高いディフェンス能力を改めて証明しました。その後、1991年からはイタリア・セリエAのパラカネストロ・ヴィルトゥス・ローマで1シーズンプレーしました。

1992年にNBAに復帰してからは、ニュージャージー・ネッツ、ピストンズ、76ersを渡り歩き、1999年に現役を引退しました。NBAでの通算成績は、1,117試合に出場し、7,763得点、6,957リバウンドを記録。平均して1試合あたり6.9得点、6.2リバウンドを挙げています。

引退後、マホーンはピストンズのラジオ実況放送で解説者として活躍する傍ら、WNBAでアシスタントコーチを務めました。2009年には、デトロイト・ショックのヘッドコーチとして17勝14敗の成績を残しています。さらに、2017年からは3x3リーグのBIG3でコーチを務めるなど、指導者として多岐にわたる活動を続けています。

マホーンは、選手としてだけでなく、指導者としてもバスケットボール界に貢献し続けている人物です。

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