リド (企業)

株式会社リドの概要

株式会社リド（英: Lide, Inc.）は、日本の企業で、主にアニメやキャラクターの企画・制作を専門としていました。リドはカドカワ株式会社の連結子会社であり、エンターテインメント業界における多様なビジネスを展開する一環で設立されました。特に、近年急成長を遂げているVTuber市場において、その活躍が期待されていました。

設立の背景

リドの設立は、ドワンゴとKADOKAWA、カラー、インクストゥエンター、アソビシステムの5社による合弁に基づいています。ドワンゴは、リアルタイムでのVTuber番組やイベントを手掛けており、そのノウハウを生かすために新たな流れとして、各社が持つ技術やリソースを結集しました。 ドワンゴが誇るVR技術やモーションキャプチャ技術、KADOKAWAのIP、カラーのアニメ制作技術、そして他社の音楽クリエイターやアーティストのマネジメント能力が統合されることで、VTuberのプロデュースやバーチャルアニメの制作に注力することが狙いでした。

リドの事業内容

リドは、主に以下の2つの事業を中心に展開していました。まず一つ目はVTuberのプロデュースです。リドは、VTuberを起用した新たなエンターテインメントの形を模索し、視聴者に新しい体験を提供し続けました。二つ目はバーチャルアニメの企画・制作です。リドはアニメ業界にも深く根ざしており、アニメ制作にも力を入れていました。

特に注目されたのが、2019年1月にTOKYO MXで放送されたアニメ「バーチャルさんはみている」です。この作品は、彼らの取り組みの第一弾として位置づけられ、多くの視聴者の支持を受けました。ただ、この成功にかかわらず、リドは2019年4月15日には解散を公示し、同年7月8日には清算結了しました。

社名の由来と理念

株式会社リドの名称はチェコ語で「人間」を意味する「リド（lidé）」に由来します。リドは、現実や仮想を問わず、表現する「人間」を創造することを企業理念に掲げていました。これは、多様な表現方法やキャラクターの形を通じて、人々とつながることを目指していたことを示しています。

結論

株式会社リドは、VTuberやバーチャルアニメの分野で新たな挑戦を行い、多くのファンから支持を集めましたが、企業としての活動は短命に終わりました。彼らの設立理念や作品は、今後のエンターテインメントの在り方に対する一つの示唆を提供しています。

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