リードケミカル

リードケミカル株式会社：経皮吸収型貼付剤のパイオニア

リードケミカル株式会社は、富山県富山市に本社を置く医薬品メーカーです。1969年の設立以来、創薬研究開発から製造、販売までを一貫して行い、医療用医薬品、一般用医薬品の開発・製造に携わっています。特に、経皮吸収型貼付剤技術においては世界的な存在感を示しています。

輝かしい歴史と技術革新

1969年6月23日の設立当初は救急絆創膏の製造からスタートしました。その後、技術開発に力を注ぎ、1988年には世界で初めて経皮吸収型貼付剤の製剤化に成功。この画期的な技術を用いた非ステロイド性鎮痛消炎剤『アドフィード』を発売し、市場に大きな衝撃を与えました。

さらに、代表的な鎮痛・消炎薬である『ロキソニン』の経皮吸収型製剤の開発にも成功。2006年にはパップ剤、2008年にはテープ剤を順次発売し、高い評価を獲得しました。2016年には、スイッチOTC化により一般用医薬品として『ロキソニン』シリーズのテープ剤とパップ剤も市場に投入。医療用医薬品は第一三共株式会社、一般用医薬品は第一三共ヘルスケア株式会社からそれぞれ販売されています。

充実した事業拠点

リードケミカル株式会社は、富山県内に複数の事業拠点を展開し、効率的な生産体制を構築しています。

本社: 富山県富山市神通本町。日俣にあった旧本社から一部機能を移転し、2019年9月4日に業務を開始しました。
リサーチセンター: 富山県富山市日俣。2021年10月31日に竣工し、最先端の研究開発を支える拠点となっています。2023年には富山県建築文化賞建築賞を受賞しました。
日俣工場: 富山県富山市日俣。1979年竣工。
久金工場: 富山県中新川郡上市町久金。1994年竣工。2011年には東工場が完成し、生産能力を大幅に拡大しました。
* 東京事務所: 東京都中央区日本橋茅場町。

これらの事業所において、医薬品開発から製造、品質管理まで、一貫した体制を確立しています。

未来への展望

リードケミカル株式会社は、長年にわたる経験と高い技術力を活かし、今後も革新的な医薬品を開発し、人々の健康に貢献していくことが期待されます。経皮吸収型貼付剤技術をさらに進化させ、より効果的で使いやすい医薬品を提供することで、医療現場や患者生活の向上に貢献し続けるでしょう。

創業者の社会貢献

リードケミカル株式会社の創業者である森政雄氏は、日本刀などの美術品を収集し、秋水美術館を設立。地域社会への貢献にも積極的な姿勢を見せています。

リードケミカル株式会社は、これからも医薬品業界において重要な役割を果たし、社会に貢献していく企業として注目されています。

もう一度検索