リーヒマキ・サンクトペテルブルク鉄道

リーヒマキ・サンクトペテルブルク鉄道について

リーヒマキ・サンクトペテルブルク鉄道は、フィンランドのカンタ＝ハメ県にあるリーヒマキ駅とロシアのサンクトペテルブルクに位置するフィンリャンツキー駅を結ぶ、全長385キロメートルの鉄道路線です。この路線は国際交流の要として機能しており、両国間の移動を容易にしています。

運行されている列車

この鉄道では、フィンランドとロシア間を結ぶ国際高速列車「アレグロ」が運行されており、ヘルシンキからサンクトペテルブルクへ向かいます。また、寝台列車「トルストイ号」も、モスクワからフィンランドを経由して運行されています。加えて、ロシア国内では郊外列車であるエレクトリーチカも運行されており、フィンランドスキー駅から様々な目的地へアクセス可能です。

歴史的背景

この路線の歴史は1867年に始まり、1870年に開通を迎えました。当時、フィンランドはロシア帝国と同君連合を結んでいたため、サンクトペテルブルクとベロオストロフを結ぶ区間の一部はロシア本国となっていました。フィンランド側の始発駅であるリーヒマキ駅は、ヘルシンキ方面から接続され、サンクトペテルブルクへと至ります。1917年、フィンランドが独立するまで、全区間はフィンランド国鉄によって運営されていました。

鉄道の建設により、多くのダーチャが建てられるリゾート地がカレリア地峡に広がり、多くの観光客が訪れるようになりました。しかし、冬戦争や継続戦争の影響により、モスクワ講和条約などが締結され、カレリア地峡の西側がソ連に割譲されることになりました。

近代の更新

1913年にはフィンランド橋が建設され、ロシアの路線と接続されました。2006年にはラハティ - ケラヴァ間に高速鉄道が開通し、ヘルシンキまでの所要時間が短縮されました。また、2010年にはラハティ - サンクトペテルブルク間の大部分が最高速度200キロメートルに引き上げられ、その後、Sm6が導入され、名実ともに移動時間の短縮が実現しました。現在、所要時間は約3時間30分に達しています。

ロシア領内の区間は旅客専用線であり、貨物列車はサンクトペテルブルク・ヒートラ鉄道経由で運行されています。主な運搬物には材木や花崗岩、石油などがあります。

駅一覧

フィンランド領内

• - リーヒマキ駅 (Riihimäki)
• - ヒキア (Hikiä)
• - ハウスヤルヴィ (Hausjärvi)
• - オイッティ (Oitti)
• - ラッピラ (Lappila)
• - ヤルヴェラ (Järvelä)
• - ヘッララ (Herrala)
• - ラハティ駅 (Lahti)
• - ウーシキラ (Uusikylä)
• - カウサラ (Kausala)
• - コリア (Koria)
• - コウヴォラ (Kouvola)
• - ウッティ (Utti)
• - カイピアイネン (Kaipiainen)
• - ターヴェティ (Taavetti)
• - ルーマキ (Luumäki)
• - プルサ (Pulsa)
• - シモラ (Simola)
• - ヴァイニカラ (Vainikkala)
• - （国境）

ロシア領内

• - （国境）
• - ブスロフスカヤ (Бусловская)
• - ルジャイカ (Лужайка)
• - クラフツォヴォ (Кравцово)
• - プリゴロドナヤ (Пригородная)
• - ヴィボルグ (Выборг)
• - ラザレフカ (Лазаревка)
• - ヴェルフネ・チェルカソヴォ (Верхне-Черкасово)
• - レベジェフカ (Лебедевка)
• - ガヴリロヴォ (Гаврилово)
• - レイピャスオ (Лейпясуо)
• - キーロフスコエ (Кирилловское)
• - ザホツコエ (Заходское)
• - カンネリヤルヴィ (Каннельярви)
• - シェヴェリョヴォ (Шевелёво)
• - ゴーリコフスコエ (Горьковское)
• - ロシチノ (Рощино)
• - ウシュコヴォ (Ушково)
• - ゼレノゴルスク (Зеленогорск)
• - コマロヴォ (Комарово)
• - レピノ (Репино)
• - ソルネチノエ (Солнечное)
• - ベロオストロフ (Белоостров)
• - ジブヌィ (Дибуны)
• - ペソチナヤ (Песочная)
• - レヴァショヴォ (Левашово)
• - パルゴロヴォ (Парголово)
• - シュヴァロヴォ (Шувалово)
• - オゼルキ (Озерки)
• - ウデリナヤ (Удельная)
• - ランスカヤ (Ланская)
• - サンクトペテルブルク（フィンランドスキー駅）(Санкт-Петербург-Финляндский)

電化の歴史

• - 1951年：フィンランドスキー駅 - ゼレノゴルスク駅
• - 1952年：ゼレノゴルスク駅 - ウシュコヴォ駅
• - 1954年：ウシュコヴォ駅 - ロシチノ駅
• - 1968年：ロシチノ駅 - キーロフスコエ駅
• - 1969年：キーロフスコエ駅 - ヴィボルグ駅
• - 1977年：ヴィボルグ駅 - ルジャイカ駅
• - 1978年：国境区間

このように、リーヒマキ・サンクトペテルブルク鉄道は歴史的な背景を持ちつつ、現在もフィンランドとロシアをつなぐ重要な役割を果たしています。

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