リーロイ・セルモン

リーロイ・セルモン（Lee Roy Selmon、1954年10月20日 - 2011年9月4日）は、アメリカンフットボールの元選手です。オクラホマ州ユーフォーラで生まれ、ディフェンシブエンドとしてタンパベイ・バッカニアーズで9年間（1976年～1984年）プレーしました。

1995年にはプロフットボール殿堂入りを果たし、NFL100周年チームにも選出されるなど、偉大なディフェンシブラインマンとしてその名を知られています。

NFL入りまで

セルモンは9人兄弟の末っ子として、オクラホマ州の農場で育ちました。高校時代からフットボールに打ち込み、1972年にオクラホマ大学に進学。2人の兄（デューイとルシアス）も同大学でディフェンスラインの選手として活躍しており、セルモン兄弟はオクラホマ大学の強力なディフェンスラインを支えました。

1974年にはその才能が開花し、オクラホマ大学史上最強とも言われる守備陣の中心選手としてチームを全米チャンピオンに導きました。1976年1月には、兄弟揃って第1回ジャパンボウルに出場するため来日しています。

1974年と1975年にはオールアメリカに選出されるなど、数々の賞を受賞したセルモンは、NFLドラフトの注目の的となりました。

NFLでの活躍

1976年のNFLドラフトで、セルモンはタンパベイ・バッカニアーズから1巡目全体1位という高い評価で指名を受け、NFL入りを果たしました。また、兄のデューイもバッカニアーズから2巡目で指名され、兄弟でチームメイトとなりました。

ルーキーイヤーからその実力を発揮したセルモンは、6年連続でプロボウルに選出され、1979年には最優秀守備選手賞を受賞するなど、リーグを代表する選手として活躍しました。しかし、背中の怪我に悩まされ、1984年シーズンをもって現役を引退。バッカニアーズは、9シーズンに渡りチームの守備を支えたセルモンの背番号63を永久欠番とすることを発表しました。これは、バッカニアーズにとって初の永久欠番となりました（2番目はウォーレン・サップの99番）。

受賞・栄誉

1988年、カレッジフットボール殿堂入り
1995年、プロフットボール殿堂入り（タンパベイ・バッカニアーズの選手としては初）
2010年、NFLネットワークが選ぶ「100人の偉大な選手」で98位に選出
2020年、NFL100周年記念チームに選出

死去

2011年9月2日、セルモンは重度の脳卒中を発症し、病院に搬送されました。一時的に回復に向かいましたが、2011年9月4日、脳卒中の合併症により56歳で生涯を閉じました。

関連項目

* 兄弟スポーツ選手一覧

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