リー・ハスデル

リー・ハスデル

リー・ハスデル（Lee Hasdell）は、1966年12月13日に生まれたイギリス出身の男性総合格闘家です。彼はキックボクシングを基本にした打撃技術を持ち、リングスでの競技において特に活躍しました。さらに、リングス・イギリスを設立し、その代表としても知られています。彼の成長は総合格闘家としてだけでなく、指導者としての側面でも顕著に表れています。

来歴

リー・ハスデルの競技人生は1996年2月に始まります。オランダの興行にてアンドレ・マナートと対戦した際、彼は引き分けとなりましたが、これが彼の初陣でした。翌年の1997年には同じオランダの興行でハンス・ナイマンと対戦し、フロント・ネックロックで敗北。その後、初めて日本に来日し、ショーン・マッコーリーに勝利を収めるなど、国際的な舞台でも成果を残しました。

1998年には札幌で金原弘光に判定負けし、横浜では山本喧一にKO勝ちを収めるなど、激しい勝負の中で成長していきました。また、同年10月には母国イギリスで初のリングス興行を開催し、金原との再戦に臨みましたが、またもや判定敗けを経験しました。

1999年には、リングス若手選手達と頻繁に対戦しており、滑川康仁や上山龍紀との対戦で次々に勝利を収めました。特に彼の活躍が目覚ましかったのはこの年で、KOKトーナメントにも参加し、1回戦でKOを決めるも、2回戦ではレナート・ババルに敗れました。2001年末には、リングスの最後の興行である無差別級トーナメントに参加し、KO勝利を収めた後、エメリヤーエンコ・ヒョードルとの対戦に臨みましたが、ネックロックで敗北しました。

戦績

ハスデルはキックボクシングを基礎にしたスタイルで、得意な打撃を武器にしてきました。しかし、彼のキャリアの中で感じられるのは、グラウンドでの防御技術の向上が挙げられます。総合格闘家としての力量が増す一方で、グラウンド状態における攻撃力の不足が懸念されていました。このため、部分的には「器用貧乏」とも言われる面も持ち合わせています。たとえば、レナート・ババルとの対戦においては、スタンドでの打撃で優位に立てなかったことが敗因となりました。

エピソード

彼のトレードマークとして知られるのが、左の胸に彫られた「馬」という漢字の刺青です。この刺青は彼の個性を表すものであり、彼自身のストーリーと深く結びついています。また、リー・ハスデルは祖国で200人以上の弟子を持つ実力派の指導者でもあります。彼の下でトレーニングを積んでいた選手たちの中には、PRIDEに出場したキックボクサー、マット・スケルトンもいます。しかし、彼自身の向上心は非常に高く、自費でリングスの前田道場に留学し、選手たちと共にトレーニングを行いました。これにより、彼はより高い技術を身につけ、今なお現役の指導者として後進を育てています。

リー・ハスデルは総合格闘技界において、その存在感を示し続ける選手であり、多くの選手に影響を与えている人物です。

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