リー・マーヴィン

リー・マーヴィンのプロフィール

リー・マーヴィン（Lee Marvin）は、1924年2月19日にニューヨーク州で生まれ、1987年8月29日にアリゾナ州で亡くなったアメリカの俳優です。彼は主にアクション映画で活躍し、特にその銀髪と強面の風貌が印象的で、ハリウッドのスターとして広く知られています。

来歴

マーヴィンは、裕福な家庭に生まれました。父は広告会社の重役で、母は美容業界で働いていました。彼の学生時代は問題行動が目立ち、数度の学校からの放校を経験しました。その後、アメリカ海兵隊に入隊し、第4海兵師団に所属しました。サイパン戦で負傷し、戦後は除隊。

海兵隊を除隊後は、配管工として働く傍ら、オフ・ブロードウェイの舞台に出演することになり、演技の道を志しました。1950年代にハリウッドに移り、戦争映画などに端役で出演してキャリアを積んでいきます。彼の初期のキャリアは、主にB級映画に登場する悪役に限られていましたが、彼の強烈な風貌のおかげで注目を集めました。

スターへと飛躍

1957年に放映されたNBCの刑事ドラマ『シカゴ特捜隊M』では、警部フランク・バリンジャー役を演じ、彼のタフガイイメージが定着しました。これを機に映画界でも頭角を現し、1959年にはジョン・フォード監督の『ドノバン珊瑚礁』や『リバティ・バランスを射った男』でジョン・ウェインと共演し、コントラスト豊かな演技を披露しました。

特に1965年の『キャット・バルー』での1人2役の挑戦が評価され、アカデミー主演男優賞を受賞するなど、その才能を広く認められることとなりました。また、1967年の『特攻大作戦』や『殺しの分け前/ポイント・ブランク』では、彼のアクションスターとしての地位を確立しました。

他の業績と晩年

マーヴィンは1967年に来日したこともあり、その存在感は国境を越えて多くのファンに愛されました。1980年代になると、彼は作品の数を減らしたものの、依然として重要なフィルム界の顔の一人でした。1987年に心臓発作で亡くなるまで、彼は印象的なキャリアを全うしました。

受賞歴

マーヴィンは、そのキャリアの中で多数の賞を受賞しています。アカデミー賞の他にも、ゴールデングローブ賞、ベルリン国際映画祭での銀熊賞を受賞し、英国アカデミー賞でも高く評価されました。

主な受賞歴は以下の通りです：

• - 第38回アカデミー賞・アカデミー主演男優賞:『キャット・バルー』
• - 第22回ゴールデングローブ賞主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『キャット・バルー』
• - 第15回ベルリン国際映画祭・銀熊賞 (男優賞):『キャット・バルー』
• - 第19回英国アカデミー賞・最優秀外国男優賞:『キャット・バルー』

マーヴィンは、その独特な個性と演技力で、多くの映画ファンに記憶される俳優となっています。

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