リー・メジャース

リー・メジャース（Lee Majors, 本名 Harvey Lee Yeary, 1939年4月23日 - ）は、アメリカ合衆国の俳優であり、特に1970年代から1980年代にかけて数々の人気テレビシリーズで主演を務め、一世を風靡しました。

生い立ちと初期のキャリア

ミシガン州ワイアンドットで生まれたメジャースは、幼少期に悲劇に見舞われました。父親は彼が生まれる前に亡くなり、1歳の時に母親も交通事故で失うという辛い経験をしました。その後、イースタン・ケンタッキー・ステート・カレッジ（現イースタン・ケンタッキー大学）に進学し、フットボール選手として活躍。卒業後はロサンゼルスで公園管理の仕事に就きますが、俳優への夢を諦めきれず、芸能界へと足を踏み入れました。

1965年から1969年まで、ABCで放映されたテレビシリーズ『バークレー牧場』にヒース・バークレー役でレギュラー出演し、徐々にその名を知られるようになりました。

『600万ドルの男』と『俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ』での成功

1974年、メジャースのキャリアを決定づける作品となる『600万ドルの男』で、主人公スティーブ・オースチン役を演じます。事故で瀕死の重傷を負ったパイロットが、最新技術によってサイボーグとして蘇り、様々な任務をこなすという斬新な設定と、メジャースの魅力的な演技が相まって、番組は大ヒット。彼は一躍トップスターの仲間入りを果たしました。

1981年からは、『俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ』で、スタントマンを兼業する賞金稼ぎコルト・シーバス役で主演を務めます。この作品でも、メジャースはアクションとユーモアを織り交ぜた演技で視聴者を魅了し、再び大きな成功を収めました。

その他の活動

1981年には、ミス・ユニバース世界大会（ニューヨーク開催）で、ペレ、フリオ・イグレシアス、アンナ・モッフォらと共に審査員を務めました。1984年には、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにその名を刻んでいます。

2002年には、『600万ドルの男』の契約における純利益の未払い分を巡り、製作側を訴えるという訴訟も起こしました。

2003年には、心臓のバイパス手術を受けています。また、2008年のテレビ映画『ベン10:時との戦い』では、主人公の祖父マックス・テニスン役を演じました。

私生活

メジャースは、私生活でも様々な経験をしています。1961年に最初の結婚をし、息子リー・メジャースJr.をもうけますが、1964年に離婚。1973年には、後に『チャーリーズ・エンジェル』でブレイクするファラ・フォーセットと結婚しますが、1979年に別居、1982年に離婚しました。その後も結婚と離婚を繰り返し、2002年に女優のフェイス・ノエルと結婚しています。

2007年には、元妻ファラ・フォーセットが癌を患ったことを知り、彼女の誕生日に電話をかけ、23年ぶりに会話をしました。2009年にフォーセットが亡くなった際には、「彼女は地上のエンジェルだった。そして今、永遠のエンジェルとなった」と追悼の意を表しました。

リー・メジャースは、俳優として輝かしい成功を収める一方で、私生活では様々な困難を経験しました。しかし、彼は常に前向きな姿勢を崩さず、その人生を歩み続けています。彼の代表作である『600万ドルの男』や『俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ』は、今もなお多くのファンに愛され続けています。

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