ルイス・アゼレード

ルイス・アゼレード：ブラジリアン柔術とカポエイラの融合

ルイス・アゼレードは、1976年生まれのブラジル出身の総合格闘家です。サンパウロ州サンパウロ出身で、シュートボクセ・アカデミーに所属していました。ブラジリアン柔術をベースとしながらも、卓越した立ち技、特にカポエイラを思わせるトリッキーな蹴り技が持ち味でした。その独特の蹴り技から、PRIDEでは「MADファンタジスタ」の異名をとっていました。

PRIDE武士道での活躍と苦杯

PRIDE武士道ではライト級を主戦場とし、数々の強豪と対戦しました。2005年、ムエタイ8戦全勝の戦績を持つルイス・ブスカペを判定で下し、PRIDEデビュー戦を勝利で飾ります。続くメインイベントでは、五味隆典と対戦。アゼレードの蹴り技が五味を追い詰める場面もありましたが、五味のカウンターの右フックを受けKO負けを喫しました。

2005年9月には、PRIDE武士道ライト級トーナメントに出場。1回戦で小谷直之をわずか11秒でTKO勝利を収めます。しかし、準決勝で五味隆典と再戦したものの、判定で敗れ、トーナメント制覇はなりませんでした。

その後も、ヨアキム・ハンセンとの対戦では、ハンセンの蹴りで額を負傷しKO負けを喫するなど、PRIDEでは苦杯を嘗める試合もありました。体重制限が低い試合設定がアゼレードにとって不利に働いたことも敗因の一つと言えるでしょう。

国内外での活躍とキャリアの集大成

PRIDE以外にも、日本の修斗やCage Rage（イギリス）、Bellator FC（アメリカ）などの様々な団体で活躍しました。修斗では桜井"マッハ"速人と対戦し、判定で敗れています。Cage Rage 19ではポール・デイリーを判定で破り、海外でも実力を示しました。また、シュートボクシングにも参戦し、宍戸大樹と対戦するなど、幅広い格闘技団体で活躍しました。Bellator FCではエドワード・ゲディスを判定で下し、海外でも勝利を収めています。

戦績と特徴

アゼレードの戦績は、勝利と敗北が複雑に絡み合った、波瀾万丈な格闘技人生を物語っています。彼の試合は、ブラジリアン柔術をベースとしたグラウンドテクニックと、カポエイラを思わせる独特の蹴り技を駆使した、予測不能な展開が特徴でした。常に観客を魅了するファイトスタイルで、多くのファンを惹きつけました。

彼のキャリアは、総合格闘技における技術の多様性と、国際的な舞台での活躍を示す、貴重なものです。PRIDEという日本の格闘技シーンで活躍したブラジル人選手として、その功績は記憶されるべきでしょう。

まとめ

ルイス・アゼレードは、ブラジリアン柔術とカポエイラの融合という独自のスタイルで、日本の格闘技シーンに大きなインパクトを与えた選手でした。PRIDE武士道での活躍や、数々の強豪との激闘は、多くの格闘技ファンに記憶に残るものとなっています。彼のキャリアは、総合格闘技における技術の多様性と、国際的な舞台での活躍を示す、貴重な事例と言えるでしょう。 PRIDEでの活躍だけでなく、修斗、Cage Rage、Bellatorなど、さまざまな団体で戦い、その実力を示した彼の格闘技人生は、まさに「MADファンタジスタ」の名にふさわしいものでした。

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