ルイス・チェッサム

ルイス・チェッサム

イングランド東部に位置するリンカンシャーで、2003年2月27日に生を受けたルイス・チェッサムは、ラグビーユニオン界で注目を集める若手選手です。彼は、イングランド代表としても活躍するオリー・チェッサムを兄に持ち、兄弟揃ってラグビーの道を歩んでいます。ポジションはロックやバックローを務めることが多く、その力強いプレーと将来性が期待されています。

彼のラグビーキャリアは、9歳の時に地元のクラブ、スリーフォードRFCで始まりました。幼い頃から楕円球に親しみ、スキルを磨いていきました。その後、スリーフォードにあるカレズ・グラマースクールに通いながらラグビーを続け、才能を開花させていきます。

プロフェッショナルとしての道が開けたのは、16歳を迎えた2019年のことです。国内最高峰リーグであるプレミアシップに所属する名門、レスター・タイガースのアカデミーに認められ、入団を果たしました。アカデミープログラムに本格的に取り組むため、彼は勉学の場をブルックスビー・カレッジへと移し、ラグビーに集中できる環境を整えました。

レスター・タイガースのアカデミーに籍を置きながら、彼は実戦経験を積むため、同2019年からRFUチャンピオンシップ（イングランド2部リーグ）に所属するノッティンガムRFCへのローン移籍も開始しました。下部リーグでのプレーは、彼にプロのレベルでのフィジカルや戦術を学ぶ貴重な機会を与えました。

国際舞台では、U20イングランド代表としてそのポテンシャルを発揮しました。2022年2月25日には、U20シックス・ネイションズ・チャンピオンシップのU20ウェールズ代表戦でU20イングランド代表としての初キャップを獲得。そして、所属クラブであるレスター・タイガースでのプロデビューは、その一ヶ月後の2022年3月29日に実現しました。

2023年もU20イングランド代表の中心選手として活躍。U20シックス・ネイションズ・チャンピオンシップ2023ではキャプテンを務め、特にU20スコットランド代表との試合では、キャプテンとしてチームを率いて41対36の勝利に貢献しました。同年夏には、次世代のスター選手が集うワールドラグビーU20チャンピオンシップにも出場し、世界の強豪相手に経験を積みました。

さらに、ルイス・チェッサムは海を越えた挑戦も経験しました。2025年1月29日、ジャパンラグビーリーグワンの三菱重工相模原ダイナボアーズへの加入が発表されたのです。これは、所属元のレスター・タイガースと三菱重工相模原ダイナボアーズとの間で締結されたパートナーシップに基づく短期移籍でした。日本のトップリーグで10試合に出場し、異なるラグビースタイルや文化に触れる貴重な経験を積んだ後、予定通り5月9日に三菱重工相模原ダイナボアーズを退団しました。

若くしてイングランド国内外で多様な経験を積んでいるルイス・チェッサムは、今後のさらなる成長が期待される選手のひとりです。兄オリーに続くイングランド代表入りを目指し、クラブでの活躍とともに、そのキャリアを着実に積み重ねています。

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