ルイス・ボロト

ルイス・ボロト・ヒメネス（Luis Borroto Jimenez）は、1982年8月24日生まれ、キューバのビジャ・クララ州出身の野球選手です。右投右打の投手として、キューバ国内リーグであるセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル（Serie Nacional de Béisbol）のナランハス・デ・ビジャ・クララ（Naranjas de Villa Clara）に所属していました。

国内リーグデビュー後、ボロトはビジャ・クララの主力投手として活躍しました。2003-2004シーズンには、最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得し、リーグのベストナインにも選出されるなど、国内屈指の投手として評価を高めました。

2004年にはキューバ代表に選出され、アテネオリンピックに出場しました。オリンピックでは、主に点差が開いた場面など、比較的プレッシャーの少ない状況での登板が多かったものの、8.2イニングを投げて無失点に抑える好投を見せました。

ボロトの持ち味は、常時93マイル（約150キロ）の速球と、縦に大きく割れるカーブのコンビネーションです。高い奪三振率を誇る一方で、制球力に課題があり、プレッシャーのかかる場面で崩れることもありました。2006年の国内リーグのオールスターゲームでは、先発投手として登板しながら一死も取れずに連打を浴びてノックアウトされるという場面もありました。

2006年の第1回WBC（ワールド・ベースボール・クラシック）にもキューバ代表として出場しましたが、好不調の波が激しい面を見せました。2006-2007シーズン以降は本調子を崩し、第1回WBCを最後にキューバ代表メンバーからは遠ざかっています。

ボロトの球歴は以下の通りです。

2004年：アテネオリンピック キューバ代表
2006年：WBC キューバ代表


ボロトは、その才能と実績から、キューバ野球界において記憶されるべき投手の一人と言えるでしょう。

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