ルイス・マトス

ルイス・マトス：プエルトリコが生んだ名外野手、指導者としても手腕を発揮

ルイス・マトス（Luis David Matos）は、1978年10月30日プエルトリコ・バヤモン出身の元プロ野球選手。右投右打の外野手として活躍し、引退後は指導者としても実績を残しました。

プロ入りからオリオールズでの活躍

1996年のMLBドラフトでボルチモア・オリオールズから10巡目指名を受けプロ入り。2000年にメジャーデビューを果たします。

2003年には、広い守備範囲と堅実な守備、そして打撃が開花し、中堅手のレギュラーを獲得。規定打席に到達し、打率.303（リーグ21位）、13本塁打、45打点、15盗塁という好成績を記録しました。

2004年は故障で出場試合数が減少したものの、2005年には121試合に出場し、打率.280、4本塁打、32打点、17盗塁と安定した成績を残しました。

2006年には、第1回WBCプエルトリコ代表に選出。カルロス・ベルトラン、アレックス・リオスらと共に外野陣を形成しました。しかし、レギュラーシーズンでは打撃不振に陥り、中堅手のポジションをコーリー・パターソンに奪われ、7月10日にオリオールズを自由契約となりました。

ナショナルズ、そしてメキシカンリーグへ

2006年7月14日にワシントン・ナショナルズと契約するも、14試合の出場で打率が振るわず、8月10日に自由契約となります。

その後、2007年にはピッツバーグ・パイレーツと契約し、シーズン途中にニューヨーク・メッツへ移籍しますが、メジャーでの出場機会はありませんでした。

2008年からはメキシカンリーグのユカタン・ライオンズでプレー。88試合に出場し、打率.289、6本塁打、44打点、22盗塁の成績を残します。

2008年12月にはミネソタ・ツインズとマイナー契約を結びますが、2009年3月に自由契約となります。その後は再びユカタン・ライオンズなどでプレーし、2014年シーズンまでプエルトリコのウィンターリーグでプレーし、現役を引退しました。

指導者としての新たな道

2015年からはロサンゼルス・ドジャース傘下A級のコーチに就任。その後、AAA級のコーチを経て、2016年末にはプエルトリコウィンターリーグの監督に就任します。

監督就任1年目の2017年と2018年には、チームをカリビアンシリーズで2年連続優勝に導くという快挙を達成しました。

2021年7月には、古巣であるメキシカンリーグのユカタン・ライオンズの監督に就任しましたが、2022年5月に成績不振のため解雇されました。

ルイス・マトスは、選手としてだけでなく、指導者としてもその才能を発揮し、野球界に大きな足跡を残しました。

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