ルイヨウボタン属

ルイヨウボタン属（Caulophyllum）

ルイヨウボタン属は、メギ科に分類される多年草の植物群です。学名は Caulophyllum と表記され、和名では「類葉牡丹属」と漢字で表されます。

特徴

ルイヨウボタン属の植物は、太い地下茎を横に伸ばして生育し、そこから多数のひげ根を出します。古い茎の基部が残るのも特徴の一つです。根出葉はなく、茎の基部には鱗片葉が見られます。茎につく葉は通常2枚で、茎の上部で互い違いに生えます。葉は2-3回3出複葉という複雑な形状をしており、短い葉柄があるか、または葉柄がない場合があります。

花序は茎の先端または葉の付け根（葉腋）から集散状に形成されます。外萼片は3-6個あり、開花の時期には脱落します。内萼片は6個で、黄緑色の花弁のように見えます。蜜腺を持つ花弁は6個で、比較的小さいです。雄蕊は6個あり、葯は外側を向いています。雌蕊は1個で、2個の胚珠を持ちます。花が終わると、心皮は発達せずに脱落し、種子が裸の状態で液果のような形状になります。この時、珠柄が発達します。

分布

ルイヨウボタン属の植物は、東アジアに1種、北アメリカに2種が分布しています。日本には、ルイヨウボタン Caulophyllum robustum が自生しています。

種

ルイヨウボタン (Caulophyllum robustum Maxim.)：日本、樺太、ウスリー、朝鮮半島、中国に分布。
Caulophyllum giganteum (Farw.) H.Loconte & W.H.Blackw.：北アメリカ大陸東部に分布。
Caulophyllum thalictroides (L.) Michx.：北アメリカ大陸東部に分布。

ギャラリー

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参考文献

佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本II離弁花類』、1982年、平凡社
米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」（YList）
Caulophyllum, The Plant List

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