ルイーズ・マリー・ド・フランス

ルイーズ＝マリー・ド・フランス（1737年7月15日 - 1787年12月23日）は、フランス王ルイ15世と王妃マリー・レクザンスカの末娘として生まれました。彼女は「メダム」と呼ばれた王女姉妹の一員であり、宮廷ではマダム・ルイーズ（Madame Louise）として知られていました。彼女は修道女として生涯を終え、カトリック教会の尊者に列せられています。

生涯

ルイ15世夫妻の第10子、八女として生まれたルイーズは、末娘であったため、「7番目のマダム（Madame Septième）」や「末のマダム（Madame Dernière）」などと呼ばれていました。しかし、1747年からはマダム・ルイーズと呼ばれるようになります。彼女は3人の姉、ヴィクトワール、ソフィー、テレーズとともにフォントヴロー修道院に預けられ、そこで教育を受けました。1750年にヴェルサイユ宮廷に戻ります。

1750年、ルイ15世はルイーズをジャコバイト王位請求者であるチャールズ・エドワード・ステュアートに嫁がせようとしました。しかし、ルイーズは愛していない男性と結婚するくらいなら修道院に入りたいと父王に懇願し、この縁組に強く抵抗しました。その後、チャールズ・エドワードと従妹のモンバゾン公爵夫人との不倫関係が発覚したため、ルイ15世は娘をチャールズに嫁がせる計画を中止しました。

ルイーズは1770年4月11日の早朝に突然ヴェルサイユ宮殿を去り、サン＝ドニのカルメル会女子修道院に入ったことで世間を驚かせました。1771年9月12日には正式に修道女となり、「サントーギュスタンのテレーズ（Thérèse de Saint-Augustin）」の修道名を名乗り、以後は死ぬまで修道院での敬虔な修道生活を送りました。

1787年、ルイーズは内臓疾患のために50歳で亡くなりました。彼女はサン＝ドニ大聖堂の両親の棺の隣に埋葬されましたが、その墓所は死の2年後に起きたフランス革命の最中、王家の他のメンバーの墓とともに民衆によって冒涜されました。

1873年、教皇ピウス9世によって尊者に列せられました。記念日は彼女が死去した12月23日に定められています。

参考文献

Geoffroy de Grandmaison: Madame Louise de France, la Vénérable Thérèse de Saint-Augustin (1737-1787), Lecoffre (1925)
Monastero Carmelitano di Concenendo: Dalla Reggia al Carmelo - Luisa di Francia. Pessano 2002

外部リンク

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