ルサイル・アイコニック・スタジアム

ルサイル・スタジアム：カタールW杯の象徴

ルサイル・スタジアムは、カタール・アッ＝ザアーインの南部海岸に位置する計画都市ルサイルに建設された、サッカー専用のスタジアムです。2022 [[FIFAワールドカップ]]では、グループリーグから決勝まで、計10試合が開催されました。このスタジアムは、その革新的なデザインと最先端技術で、世界中のサッカーファンを魅了しました。

デザインの特徴

スタジアムのデザインは、イギリスのフォスター・アンド・パートナーズが担当し、スポーツ施設デザインの専門家であるMANICA Architectureがサポートしました。建設段階では、KEOコンサルタンツがデザインビルド方式の一環として、建築業者にバリューエンジニアリングとデザインサービスを提供しました。

収容人数は80,000席で、円形の構造は、古代アラブの工芸品であるボウル編みをイメージしています。スタジアムは「堀」で囲まれており、観客は6つの橋を通って建物に入場します。外側の歩行者用コンコースは、水辺からスタジアムの外周にある小さなアメニティビルやホテルへと続いています。

屋根は客席部分の上に浮かぶように設置され、中央部分は開閉可能です。外壁は、伝統的なダウ船の帆を模した凹状で、操作可能なルーバーが設置されています。内部は、観客がどの位置からでも見やすいように設計されており、試合体験を向上させます。

スタジアムは、ドーハの15km北に位置する計画都市ルサイルに建設されました。ルサイルは、ワールドカップのために特別に建設された都市であり、大会開催時にはマリーナ、アイランドリゾート、高級ショッピング施設、レジャー施設など、様々な施設が利用可能になる予定です。ドーハからは直通の地下鉄でアクセスできるようになります。

また、駐車場の屋根などは太陽光パネルで覆われており、スタジアムのエアコン電力に利用されます。

カタールW杯に向けて

ルサイル・スタジアムは、カタール最大のスタジアムであり、2022年FIFAワールドカップのために開発された7つのスタジアムの一つです。スタジアムの改造プロセスは2014年に始まり、2017年11月に建設が開始されました。当初は2020年の完成を予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で延期され、2021年末に完成しました。

ワールドカップ開催前の9月9日には、サウジアラビア王者アル・ヒラルとエジプト王者アル・ザマレクによる「ルサイル・スーパーカップ」が開催され、ワールドカップ決勝のリハーサルとなりました。決勝では、それまでの試合から模様替えが行われました。

大会後の活用

大会後、スタジアムは40,000席に改修され、余ったスペースはショップ、カフェ、スポーツ・教育施設、健康クリニックを備えたコミュニティスペースとして再利用される予定です。これにより、ルサイル・スタジアムは、単なるスポーツ施設を超え、地域住民の生活に密着した存在として生まれ変わります。

ルサイル・スタジアムは、2022 [[FIFAワールドカップ]]の象徴的な存在であり、その革新的なデザインとサステナビリティへの取り組みは、今後のスタジアム建設におけるモデルとなるでしょう。

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