ルッキンアットラッキー

ルッキンアットラッキー：輝けるキャリアとサラブレッドとしての系譜

2007年生まれのアメリカ合衆国産競走馬、ルッキンアットラッキー (Lookin At Lucky)。このサラブレッドは、2009年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬、そして翌2010年には最優秀3歳牡馬に輝き、31年ぶりの快挙を成し遂げました。2歳時の活躍はめざましく、デビューから3連勝でデルマーフューチュリティステークス（G1）を制覇。続くノーフォークステークス（G1）も勝利し、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル（G1）では惜しくも2着となりましたが、その後ハリウッドフューチュリティステークス（G1）を制し、2歳王者としての地位を確固たるものにしました。

3歳シーズンも期待を裏切りません。オークローンパーク競馬場のレベルステークスで勝利を収めると、サンタアニタダービーでは3着に敗れましたが、続くプリークネスステークスでは見事勝利し、ケンタッキーダービーでの悔しさを晴らしました。その後もハスケルインビテーショナルステークス、インディアナダービーと勝利を重ね、ブリーダーズカップ・クラシック（G1）では4着に終わりましたが、その輝かしい戦績は多くの人々の記憶に刻まれました。

ルッキンアットラッキーの競走生活は、ボブ・バファート調教師との出会いから始まりました。2009年のキーンランドトレーニングセールで475,000ドルという高値で落札され、マイケル・ペグラム氏らによるパートナーシップのもと、その才能が開花しました。2歳シーズンから3歳シーズンにかけてのG1競走での活躍は、彼の類まれな能力を証明しています。

競走馬としての引退後は、クールモアグループのアッシュフォードスタッドで種牡馬として活躍することになります。その初年度の種付け料は35,000ドルと高く評価されました。そして、彼の血を受け継いだ産駒たちは、父譲りの才能を発揮し、数々のG1競走で勝利を収めています。

代表的な産駒としては、ブリーダーズカップ・クラシックなどG1競走を複数制したアクセラレート、ベルデイムステークスなどG1競走を制したワウキャット、そしてケンタッキーダービーを制覇したカントリーハウスなどが挙げられます。これら産駒の活躍は、ルッキンアットラッキーの遺伝子の素晴らしさを示すものと言えるでしょう。

彼の半兄にはケンセイ（Kensei）がおり、ドワイヤーステークス、ジムダンディステークスといったG2競走を制覇するなど、こちらも優秀な競走馬として活躍しました。また、全妹であるプライヴェートジェット (Private Jet) の産駒には、パライバトルマリン（関東オークス）など活躍馬も存在します。ルッキンアットラッキーの血統背景には、優れた競走馬が数多く存在し、その才能の源泉を探る上で重要な要素となっています。

このように、ルッキンアットラッキーは、競走馬としての華々しい活躍だけでなく、種牡馬としてもその血統の優秀性を証明しました。彼の存在は、アメリカ競馬史に大きな足跡を残したと言えるでしょう。彼の血を受け継いだサラブレッドたちが、これからも競馬界を盛り上げていくことが期待されます。

もう一度検索