ルモ

ルモ（Lumo）

ルモは、イギリスのオープン・アクセス・オペレーターとしてファーストグループに属し、イースト・コースト本線を通じてロンドンとエディンバラの間を結ぶ鉄道会社です。新しいブランド名「Lumo」は、光（luminosity）と動き（motion）を組み合わせたものとして、2021年10月25日からの運行開始に際して発表されました。

沿革

ルモの設立は2015年にさかのぼり、鉄道・道路局がイースト・コースト本線における新しい運行枠に対して関心を募ったのがきっかけです。この際、運行枠の入札プロセスが始まりました。2016年5月には、ファーストグループ傘下のイースト・コースト・トレインズ社が、2021年5月から10年間の契約で5往復の運行枠を取得しました。運行開始日やブランド名の発表が行われたのは、2021年9月のことでした。この流れでルモは、設立当初から注目を集めることになります。

運行形態

ルモは、ロンドン・キングス・クロス駅とエディンバラ・ウェイヴァリー駅間で1日に5往復の列車を運行しています。列車はすべてニューカッスル駅に停車するほか、南行の列車の一部はスティーヴニッジ駅、北行の列車の一部と全ての南行列車はモーペス駅にも停車します。所要時間は通常4時間30分程度ですが、最速の列車は約4時間3分で両都市を結びます。営業開始当初は1日わずか2往復（土曜日は1往復）の運行からスタートしましたが、2022年前半には1日5往復へと増加し、利便性が向上しました。

車両

ルモは、日立製作所が製造した803形電車を使用しており、5両編成を5本保有しています。この電車は全て普通車で構成されており、乗客向けには車内販売による供食サービスが提供されています。803形電車はAT300ファミリーに属しており、競合するロンドン・ノース・イースタン・レールウェイの800形バイモード車両及び801形電車と同じプラットフォームをシェアしています。この車両は2019年3月に発注され、運行の開始に向けて準備が整えられました。

脚注と関連項目

ルモの動向と関連する企業としては、同じくファーストグループ傘下のハル・トレインズ（ロンドンとキングストン・アポン・ハルを結ぶ）、およびフランチャイズ制にてイースト・コースト本線の長距離列車を運行するロンドン・ノース・イースタン・レールウェイが挙げられます。これらの事業者とルモは、イースト・コースト本線の交通網を支える重要な役割を果たしています。

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