ルリーロ福岡

ルリーロ福岡：地域と一体となった新たなラグビーモデル

ルリーロ福岡（LeRIRO福岡）は、福岡県筑後地区をホームタウンとするラグビーチームです。2022年4月に発足し、2024-25シーズンからはジャパンラグビーリーグワンDIVISION3に参戦します。企業を母体とせず、地域企業の支援によって運営されている点が大きな特徴です。

地域密着型の運営

ルリーロ福岡は、朝倉市、うきは市、大川市、久留米市、大刀洗町、筑後市、広川町、小郡市、大木町の9つの自治体をホストエリアとしています。選手たちは地元企業に就職し、地域社会に溶け込みながらプレーしています。チーム名の『ルリーロ（LeRIRO）』は、うきは市のシンボルであるカワセミの羽の色「瑠璃色」と、フランス語で「笑い」を意味する「Le Rire」を組み合わせた造語です。チームのスローガンである「感動笑夢」は、ラグビーを通して感動、笑顔、夢を世界に届けるという理念を表しています。

独自の選手支援システム

ルリーロ福岡は、選手への固定給を支給していません。代わりに、選手個人が公式アプリや個別契約を通じて、ファンや企業から直接スポンサーを獲得する「選手個人パートナー制度」を導入しています。これは、選手とファン、企業との距離を縮め、より強固な地域連携を構築するための革新的な試みです。スポンサー料は諸経費を除き、100％選手に還元されます。

リーグワン参入への道のり

ルリーロ福岡は、発足当初からジャパンラグビーリーグワンへの参入を目標に掲げていました。2022年にはトップキュウシュウAリーグに参入し、2022年、2023年と2連覇を達成するなど、着実に実績を積み重ねました。2023年にはリーグワンへの新規参入を申請し、セコムラガッツ、ヤクルトレビンズと共にDIVISION3への参入が決定しました。これは、地域密着型チームのリーグワン参入という大きな成功事例となります。

練習環境とチームの成長

チームは、うきは市の浮羽究真館高校グラウンドを練習場として使用しています。2023年には、このグラウンドに芝生を設置するため、うきは市がふるさと納税制度を開始するなど、地域からのサポートも万全です。

マスコットキャラクター

ルリーロ福岡のマスコットキャラクターは、うきはの水辺に住むカワセミの兄弟、ルーロとリーロです。兄のルーロは努力家で真面目な性格、弟のリーロは人懐っこくて涙もろい性格という設定で、チームの親しみやすさを象徴しています。

今後の展望

ルリーロ福岡は、リーグワン参入を機に、さらなる発展を目指します。地域社会との連携を強化しながら、地域に根ざした、持続可能なラグビーチームモデルを確立し、日本ラグビー界に新たな風を吹き込む存在となることが期待されます。その挑戦は、他の地域チームにも大きな影響を与え、地域社会とスポーツの新しい共生の形を示す可能性を秘めています。

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