トップキュウシュウ

トップキュウシュウ：九州を代表するラグビーリーグの歴史と現状

トップキュウシュウは、九州ラグビーフットボール協会が主催するラグビーユニオンの地域リーグです。9月上旬から12月上旬にかけて開催され、その激しさから、九州のラグビーシーンを牽引する存在となっています。

リーグの成り立ちと変遷

トップキュウシュウの歴史は、2002年以前の西日本社会人リーグにまで遡ります。当時は、関東、関西の上位リーグと共に、日本ラグビー界の最高峰リーグの一つとして君臨していました。リーグ名は「キュウシュウ」と名付けられていますが、2019年度までは、西日本社会人リーグ時代の流れを汲み、九州だけでなく中国地方のチームも参加していました。その理由については、後述します。

2003年、ジャパンラグビートップリーグが開幕すると、トップキュウシュウはトップリーグへの登竜門として位置づけられました。当初はトップリーグの2部リーグとみなされていましたが、2017年にジャパンラグビートップチャレンジリーグが創設されると、トップキュウシュウは3部、4部相当のリーグとなりました。

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、全日程が中止という苦渋の決断を余儀なくされました。トップウェストリーグも同様の中止を経験し、トップイーストリーグも大幅な延期と参加チームの減少により中止となりました。翌2021年度も、リーグ戦は開催されませんでした。

2022年、トップリーグとトップチャレンジリーグに代わってジャパンラグビーリーグワンが開幕しました。リーグワンには、観客席数や地域コミュニティへの貢献など、厳しい参入条件が設けられており、トップキュウシュウの上位チームが自動的に昇格することはなくなりました。しかし、2023年にはリーグワンのDIVISION3に空きが出たため、トップキュウシュウからルリーロ福岡が、そして他の地域リーグからも数チームが参入を表明し、選考の結果、ルリーロ福岡を含む3チームが2024年シーズンからのリーグワン参入を果たしました。

2024年度からは、それまで上位リーグと下位リーグに分かれていたトップキュウシュウが、1つのリーグに統合されました。8チームが2つのカンファレンスに分かれ、それぞれのカンファレンスの上位2チームによる決勝トーナメントと、下位2チームによる順位決定トーナメントが行われます。

リーグの構成と昇格・降格

トップキュウシュウには、九州の強豪チームが数多く参加しています。かつては、AリーグとBリーグの2部制でしたが、2024年度からは1リーグ制となりました。

2023年度までは、AリーグとBリーグ間で入替戦が行われていました。Aリーグの下位2チームとBリーグの上位2チームが、来季のリーグ所属を懸けて一発勝負の戦いを繰り広げていました。

ジャパンラグビーリーグワンへの昇格は、個別の選考によって決定されます。リーグワンの参入条件は厳しく、収容人数3000人以上のスタジアム確保、選手層の厚さ、資金力、地域貢献など、多岐に渡ります。

トップキュウシュウの歴史に残るチームと選手たち

トップキュウシュウの歴史を彩ってきたチームも多く存在します。九州電力キューデンヴォルテクス、宗像サニックスブルース、マツダブルーズーマーズなどは、長年に渡りリーグをリードしてきた名門チームです。これらのチームには、多くの才能ある選手が所属し、日本のラグビー界に貢献してきました。

中国地方チームの参加

トップキュウシュウには、中国地方のチームも参加していました。これは、前身の西日本社会人リーグ時代からの流れを汲んでいます。中国地方は関西ラグビーフットボール協会の管轄ですが、九州リーグのレベルアップを図るため、九州と中国地方のチームが合同でリーグ戦を行うことになったのです。1972年度から西日本社会人リーグが開催され、中国地方からは東洋工業（現・マツダスカイアクティブズ広島）、淀川製鋼呉、山陽国策パルプなどが参加しました。その後も、三菱自動車水島、マツダ、中国電力などが参加していましたが、2019年度以降は中国地方からの参加チームはありません。

今後の展望

トップキュウシュウは、今後も九州のラグビー界を盛り上げていく重要な役割を担います。リーグワンの参入条件を満たすチームが出てくることで、さらにレベルアップが期待されます。また、地域社会への貢献を通して、ラグビーの更なる発展に貢献していくことでしょう。

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