ルルパンブルー

ルルパンブルー：青いルピナスの軌跡

2005年4月23日生まれの競走馬、ルルパンブルー。その名の通り、フランス語で「青いルピナス」を意味するこの馬は、華々しい勝利と苦戦を繰り返しながら、競走馬として充実したキャリアを歩みました。

デビューは2007年6月。福島競馬場の新馬戦で3着とまずまずの滑り出しを見せます。続く未勝利戦では見事勝利を収め、オープン競走へと挑戦。ダリア賞では5着、カンナステークスでは勝利を掴み、2勝目を挙げます。しかし、重賞初挑戦となったファンタジーステークスでは14着と結果を残せませんでした。

その後、迎えたフェアリーステークス。前走の惨敗から11番人気と低評価でしたが、最後の直線で驚異的な追い上げを見せ、全ての競走馬を抜き去り、重賞初制覇を飾ります。この勝利は、所属していた坂本勝美厩舎にとっても重賞初勝利という大きな意味を持ちました。

2008年はクイーンカップから始動しますが12着と苦杯をなめます。続くファルコンステークスでは牡馬相手に3着と健闘を見せますが、桜花賞では14着と結果を残せず、放牧へ。その後も函館スプリントステークス、キーンランドカップ、福島民友カップ、京阪杯と挑戦を続けますが、思うような結果を残すことができませんでした。

2009年もOP特別、準オープンと戦いの場を転々とするものの、思うような結果には結びつきません。勝利からは遠ざかり、徐々に成績は下降線をたどります。懸命に走り続けましたが、思うような結果は得られず、2010年2月9日、競走馬登録を抹消され、現役を引退しました。

引退後は生まれ故郷の千代田牧場に戻り、繁殖牝馬として第二の馬生を歩み始めます。数々のレースでみせた、その粘り強さと勝負根性、そして青いルピナスに相応しい、美しく力強い走り。ルルパンブルーの競走馬としての生涯は、多くのファンに感動と記憶を残しました。 その活躍は、多くの関係者の努力と、馬自身の才能が織りなしたドラマだったと言えるでしょう。

競走成績について

詳細な競走成績は、netkeiba.com、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Postなどのサイトで確認できます。

繁殖成績

2024年10月6日現在の情報に基づいています。

血統表

（血統表については、別途情報をご参照ください。）

ルルパンブルーの活躍は、競走馬としての能力だけでなく、その名前が持つ優雅さと力強さを体現したものでした。青いルピナスという美しい名前を胸に、彼女は日本の競馬史に、小さなながらも確かな足跡を残したのです。 その記憶は、長く人々の心に刻まれ続けることでしょう。

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