ルーズリーフ

ルーズリーフとは

ルーズリーフは、バインダーなどに綴じることができる穴の開いたノート用紙のことを指します。この用紙は、特に加除式の書籍や柔軟な製本システムとして利用されることが多く、ページの出し入れが容易な点が特徴です。ただし、螺旋綴じの形式で使用される場合には、ルーズリーフとは呼ばれないことに注意が必要です。

ルーズリーフの特性

ルーズリーフ用紙には、規定の間隔で穴が開いており、これによってバインダーから簡単に取り外しが行えます。そのため、「ルーズ（loose）」という名称が付けられています。この特性により、リング式のバインダーが広く用いられていますが、ルーズリーフはその柔軟性故に、改竄が容易であるため、実験ノートとして使用するのにはあまり向いていません。

歴史的背景

ルーズリーフの概念は1854年に発明され、その後、1913年にリチャード・プレンティス・エッティンガーによって加除式書籍の形態が導入されました。当時19歳だったエッティンガーは、プリンストン大学で租税法学の教授に助手として仕え、その後、自らの責任で教授の教科書を出版する機会を得ました。初版の売れ行きが順調だったものの、大修正があったため、彼は改正されたページを簡単に交換できるようなバインダーを考案しました。

用紙の種類

ルーズリーフ用紙は様々な種類で提供されており、主に以下の3つが挙げられます。

横罫

この用紙は、等間隔の水平線が引かれており、文字を書くことが主な目的です。一般的に、「広罫」と「細罫」の2種類に分けられます。広罫は大きな文字を書くことができるため、小学生などに適しています。

方眼

方眼用紙はマス目が印刷されており、主に図や表を書くのに使います。このようにマス目があると、書いたものの整列やサイズの調整がしやすくなります。

無地

無地のルーズリーフは、白紙の用紙であり、自由に絵を描いたり、様々な切り抜きを貼り付けたりすることができます。特に制約が少なく、クリエイティブな作業を行いやすいのが特徴です。

用紙の規格

ルーズリーフの用紙は、様々な規格で展開されています。特に日本においては、JIS Z 8303に基づいた用紙が使用されています。

2穴式

ISO規格やJIS規格においては、穴の間隔は80mmです。

多穴式

多穴式の場合、ISO規格では穴間隔が8.47mm（1/3インチ）となっています。

日本では、一般的に穴間隔は9.5mmで、用紙の寸法はA4、B5、A5の3種類があります。また、横罫の間隔は、A罫（7mm）やB罫（6mm）などが規定されています。

まとめ

ルーズリーフは、自由にページを追加・削除出来る柔軟なシステムが学生やビジネスパーソンに重宝されています。その多様な用途により、さまざまな書き方やスタイルで利用できる点が長年愛されている理由です。

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