ルーツ (漫画家)

ルーツ氏は1988年3月22日生まれの日本の漫画家、漫画原作者、映像作家、そしてかつてはゲーム実況者としても活動した人物です。北海道出身で、男性、既婚。そのキャリアは多岐にわたり、インターネットを中心に幅広い分野で活動を展開しています。

ゲーム実況者として
彼のキャリアの出発点は、2008年2月にニコニコ動画に投稿したゲーム実況プレイ動画でした。特に、自身が中学生時代にRPGツクールで制作したゲーム『in those days!』の実況が大きな反響を呼び、人気投稿者の一人となります。『in those days!』の実況動画は、2009年2月放送のNHK番組『ザ☆ネットスター!』でも取り上げられ、その人気が広く知られることとなりました。しかし、2011年1月27日、自身のブログでゲーム実況動画からの引退を発表します。その理由として、「やっていてもあまり楽しいと感じず、苦痛だと思うことのほうが多くなった」と心境を明かしています。

漫画家・漫画原作者として
ゲーム実況での活動と並行して、ルーツ氏は漫画家としても才能を発揮します。2007年頃までは「あぺるご」名義でウェブ漫画を公開していましたが、現在は使用していません。動画投稿者としての活動が雑誌編集者の目に留まり、2009年4月、幻冬舎のウェブマガジン『Webマガジン幻冬舎』にて、他の人気ゲーム実況者と共に連載コーナー『実況野郎B-TEAM』を持ちます。この中で発表した4コマ漫画『するめいか』が商業漫画家としてのデビュー作となりました。同年11月からは、同社の月刊誌『コミックバーズ』にて8ページのストーリー漫画として連載が開始され、人気を博します。さらに、『するめいか』はルーツ氏自身の手によってアニメ化され、ニコニコ動画で公開。2012年までに第4期まで制作されています。2011年にはニコニコ静画でも漫画作品を発表し、NHKの番組『MAG・ネット』でも紹介されました。

ルーツ氏の代表作の一つである『てーきゅう』は、2012年2月に『コミック アース・スター』で連載を開始しました。この作品ではルーツ氏が原作を手がけ、作画はPiyo氏が担当しています。『てーきゅう』は連載開始からわずか約半年後の同年10月には早くもアニメ化され、そのスピーディーな展開が話題を呼びました。また、『てーきゅう』以外にも、原作作品として『高宮なすのです!』『うさかめ』『お姉ちゃんはゲームをすると人が変わるお姉ちゃん』などを手がけています。自身で作画を担当した漫画作品としては、『するめいか』の他に『てっぽう!』『魔王部下業界』『自動販売機戸部さん』『うわばきっず』『自分がツインテールのかわいい女の子だと思い込んで、今日の出来事を4コマにする。』『ルーツレポ』『たのしいたのしいぼくらののみかい』『椎名ややこはややこしい』『ルーツビア』『異世界のトイレで大をする。』『亀戸お遊び組』など多数あります。

映像作家として
漫画作品の自主制作アニメ化も積極的に行っており、『するめいか』シリーズのほか、『自分がツインテールのかわいい女の子だと思い込んで、今日の出来事をアニメにする。』や『てーきゅう 9.5期』などをニコニコ動画で公開しています。

メディア出演など
漫画家、原作者としての活動を通じて、テレビ、Web番組、ラジオ、イベントなどにも出演しています。『するめいか』シリーズや『てーきゅう』では声優としても参加。また、自身の活動や作品に関連する様々なイベントにゲストとして招かれています。

以上のように、ルーツ氏はゲーム実況者として注目を集めた後、その才能を漫画や映像制作の分野で開花させ、インターネットを拠点に多岐にわたる創作活動を展開し続けている人物です。

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