ルーベン・ゴメス

ルーベン・ゴメス・コローン（Rubén Gómez Colón、1927年7月13日 - 2004年7月26日）は、プエルトリコのアローヨ出身の元プロ野球選手（投手）でした。右投右打の選手として活躍しました。

経歴

1953年、ゴメスはメジャーリーグデビューを果たし、プエルトリコ出身の投手としては史上2人目となりました。この年、29試合に登板し、13勝を挙げる活躍を見せました。

翌1954年には17勝を記録し、その年のワールドシリーズでは第3戦に先発。見事勝利投手となり、プエルトリコ出身の選手として初めてワールドシリーズチャンピオンの一員となるという輝かしい功績を打ち立てました。

1958年4月15日、サンフランシスコのシールズ・スタジアムで行われたロサンゼルス・ドジャースとのシーズン開幕戦に先発。ドン・ドライスデールとの投げ合いを制し、完封勝利を収めました。これは、メジャーリーグ史上初となるアメリカ西海岸での勝利投手となった瞬間でした。

しかし、その年のオフには、ジャック・サンフォードとのトレードでヴァルミー・トーマスとともにフィラデルフィア・フィリーズへ移籍することとなりました。

フィリーズでは1960年までプレーし、1961年はマイナーリーグで過ごしました。その後、1962年にはクリーブランド・インディアンスとミネソタ・ツインズで計21試合に登板、さらに1967年には再びフィリーズで7試合に登板しました。

メジャーリーグでの活躍の傍ら、メキシカンリーグやプエルトリコのウィンターリーグ、ベネズエラのリーグなどでも長きに渡ってプレーし、1977年まで現役を続けました。カリビアンシリーズでは通算6勝を挙げるなど、国際舞台でもその実力を発揮しました。

野球史家のビル・ジェームズとロブ・ネイヤーは、ゴメスのスクリューボールを史上最高のものの1つとして評価しています。

詳細情報

年度別投手成績（各年度の太字はリーグ最高）は省略
ワールドシリーズ出場：1回（1954年）

特筆事項

ルーベン・ゴメスは、プエルトリコ野球界のパイオニアの一人として、その名が刻まれています。彼の活躍は、多くのプエルトリコ人選手がメジャーリーグを目指すきっかけとなり、野球界に大きな影響を与えました。特に、ワールドシリーズでの勝利は、プエルトリコの人々に大きな希望と誇りを与えました。

彼の投球術、特にスクリューボールは、多くの野球ファンを魅了し、記憶に残るプレーヤーとして語り継がれています。

参考情報
メジャーリーグベースボールの選手一覧 G
プエルトリコ出身のメジャーリーグベースボール選手一覧

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