レイエス・モロンタ

レイエス・アーマンド・モロンタ：球威を誇ったドミニカ出身の右腕

レイエス・アーマンド・モロンタ（Reyes Armando Moronta, 1993年1月6日 - 2024年7月28日）は、ドミニカ共和国サンティアゴ州サンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス出身のプロ野球選手でした。右投右打の投手として、主にメジャーリーグベースボール（MLB）で活躍しました。

プロ入りとジャイアンツ時代

2010年9月16日、モロンタはアマチュア・フリーエージェントとしてサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結び、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。

2011年には、ルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ジャイアンツでプロデビューを果たし、14試合に登板。1勝1敗5セーブ、防御率2.13、36奪三振という成績を残しました。その後、ルーキー級アリゾナリーグ・ジャイアンツ（2012年）、A-級セイラム＝カイザー・ボルケーノズ（2013年）、A級オーガスタ・グリーンジャケッツ（2015年）、A+級サンノゼ・ジャイアンツ（2016年）と着実にステップアップしていきました。

2016年にはA+級で60試合に登板し、防御率2.59、93奪三振を記録。その活躍が認められ、オフにはルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りを果たしました。

2017年、モロンタはAA級リッチモンド・フライングスクウォーレルズを経て、AAA級サクラメント・リバーキャッツへ昇格。そして同年9月5日、ついにメジャー初昇格を果たし、コロラド・ロッキーズ戦でメジャーデビューを飾りました。この年は7試合に登板し、防御率2.70、11奪三振を記録しました。

2018年にはメジャーの開幕ロースター入りを果たし、4月24日のワシントン・ナショナルズ戦でメジャー初勝利。6月20日のマイアミ・マーリンズ戦では初セーブも記録しました。この年は69試合に登板し、5勝2敗1セーブ、防御率2.49、79奪三振と、リリーフとして大きく貢献しました。

2019年も56試合に登板しましたが、9月に右肩関節唇を痛めて手術を受けました。2020年は手術の影響で全休し、リハビリに専念しました。2021年は4試合に登板後、故障者リスト入り。AAA級サクラメントで復帰を果たしましたが、メジャー復帰は叶わず、同年オフにFAとなりました。

ドジャース、ダイヤモンドバックス、エンゼルス時代

2022年、モロンタはロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、メジャー契約も勝ち取りましたが、シーズン途中にDFAとなりました。その後、アリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍しましたが、同年オフにFAとなりました。

2023年はテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結びましたが、メジャー昇格はならず。その後、ロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結び、2試合に登板しましたが、再びマイナー降格となり、同年オフにFAとなりました。

突然の訃報

2024年5月にはメキシカンリーグのレオン・ブラボーズと契約を結びましたが、同年7月25日にリリースされました。そしてそのわずか3日後の7月28日、交通事故により31歳の若さで亡くなりました。突然の訃報は、野球界に大きな悲しみをもたらしました。

投球スタイル

モロンタは、球威抜群のフォーシームと、空振りを量産するスライダーを武器とする投手でした。その力強い投球で、多くのファンを魅了しました。

背番号

54（2017年 - 2019年、2021年）
45（2022年）
* 59（2022年）

レイエス・アーマンド・モロンタのご冥福を心よりお祈りいたします。

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