レイザーズ・エッジ

『レイザーズ・エッジ』（The Razors Edge）は、1990年にAC/DC|AC_DCがリリースしたアルバムです。このアルバムは、元ザ・ファームのクリス・スレイドが新ドラマーとして参加した最初の作品として知られています。しかし、1994年にはフィル・ラッドがバンドに復帰したため、クリス・スレイドが参加した唯一のスタジオ・アルバムとなりました。

プロデューサーには、ブルース・フェアバーンが起用され、レコーディングはブルースが所有するリトル・マウンテン・スタジオで行われました。アルバム制作当時、ヴォーカリストのブライアン・ジョンソンは私生活で問題を抱えていたため、作詞はアンガス・ヤングとマルコム・ヤングの2人だけで担当しました。

アルバムからの最初のシングル「サンダーストラック」は、その特徴的なイントロとキャッチーなリフで、世界中で大ヒットしました。この曲は、1999年公開の映画『バーシティ・ブルース』のサウンドトラックに使用されたほか、2008年にはNBAチームのオクラホマシティ・サンダーのテーマ曲としても採用され、幅広い層に親しまれています。

『レイザーズ・エッジ』は、全米アルバムチャートで3位を獲得するなど、商業的にも大きな成功を収めました。アルバム全体を通して、AC/DC|AC_DCらしいパワフルなギターリフと、ブライアン・ジョンソンのハスキーなボーカルが堪能できます。

収録曲は以下の通りです。

1. サンダーストラック - "Thunderstruck" - 4:52
2. ファイアー・ユア・ガンズ - "Fire Your Guns" - 2:53
3. マネートークス - "Moneytalks" - 3:45
4. レイザーズ・エッジ - "The Razors Edge" - 4:22
5. ミストレス・フォー・クリスマス - "Mistress for Christmas" - 3:59
6. ロック・ユア・ハート・アウト - "Rock Your Heart Out" - 4:06
7. アー・ユー・レディ - "Are You Ready" - 4:10
8. ガット・ユー・バイ・ザ・ボールズ - "Got You by the Balls" - 4:30
9. ショット・オブ・ラヴ - "Shot of Love" - 3:56
10. レッツ・メイク・イット - "Let's Make It" - 3:32
11. バッド・ラック - "Goodbye & Good Riddance to Bad Luck" - 3:13
12. イフ・ユー・デアー - "If You Dare" - 3:18

アルバムに参加したミュージシャンは以下の通りです。

ブライアン・ジョンソン - ボーカル
アンガス・ヤング - リードギター
マルコム・ヤング - リズムギター、バッキング・ボーカル
クリフ・ウィリアムズ - ベース、バッキング・ボーカル
* クリス・スレイド - ドラムス、パーカッション

『レイザーズ・エッジ』は、AC/DC|AC_DCの代表作の一つとして、今日でも多くのファンに愛され続けています。

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