レイズ・カヨル

レイズ・カヨル（Kyle Roscoe Reyes、1993年10月10日 - ）は、カナダのトロント出身で、日本を拠点に活動する柔道家です。100kg級の選手として知られ、身長は184cm。左組みを основнойとし、内股を得意技としています。父親はフィリピン人、母親はカナダ人というバックグラウンドを持ち、2023年現在はJRAに所属しています。

生い立ちと柔道との出会い

カナダで生まれたレイズ・カヨルは、2歳の時に日本に移住しました。高崎市立金古南小学校を卒業後、群馬中央中学に進学。中学1年生の時に友人の影響で柔道を始めました。当初はなかなか結果が出ず、柔道を辞めることも考えた時期もあったそうですが、前橋育英高校に進学すると、才能が開花。高校3年生の時にはインターハイ100kg級で2位という好成績を収めました。

大学・実業団での活躍

2012年、レイズ・カヨルは日本大学に進学し、カナダ選手権で優勝を果たします。2年生の時には、全日本学生柔道優勝大会で1年先輩の原沢久喜らと共にチームを準優勝に導きました。学生体重別では見事優勝。その勢いのまま世界ジュニアでも優勝を飾りました。同年12月のグランドスラム・東京では、決勝で世界チャンピオンであるチェコのルカシュ・クルパレクに敗れはしたものの、2位に入賞しました。

2016年からはJRAに所属し、実業団の一員としてチームの勝利に貢献。スポーツ日大のウェブサイトによると、その後も日本大学の道場に通い続け、練習に励んでいたようです。

オリンピックと世界選手権

レイズ・カヨルは、リオデジャネイロオリンピックに出場しましたが、初戦でオランダのヘンク・フロルに一本負けを喫しました。2021年のパンナム選手権では優勝を飾るも、東京オリンピックにはシャディ・エルナハスが出場したため、自身は出場することができませんでした。

2022年の世界選手権では決勝に進出し、地元ウズベキスタンのムザファルベク・トゥロボエフと対戦。技ありで敗れ、惜しくも2位に終わりました。2023年の世界選手権では、準々決勝で同僚のエルナハスに敗れるなどして7位。2024年のパンアメリカン・オセアニア選手権では決勝で再びエルナハスに敗れて2位、続く世界選手権でも準決勝でエルナハスに反則負けし、5位に終わったため、パリオリンピックの出場は叶いませんでした。

近年の戦績とランキング

現在のIJF世界ランキングは1268ポイントで37位（2024年12月9日現在）です。

主な戦績

2011年 - インターハイ 2位
2012年 - グランドスラム・東京 5位
2013年 - 全日本学生柔道優勝大会 2位
2013年 - 学生体重別 優勝
2013年 - 世界ジュニア 優勝
2013年 - グランドスラム・東京 2位
2013年 - グランプリ・チェジュ 5位
2014年 - 全日本学生柔道優勝大会 2位
2014年 - グランドスラム・チュメニ 2位
2014年 - 体重別団体 2位
2014年 - グランドスラム・東京 5位
2015年 - パンナム選手権 3位
2016年 - グランドスラム・パリ 2位
2016年 - パンナム選手権 2位
2016年 - 実業団体 優勝
2017年 - 実業団体 優勝
2018年 - グランプリ・ザグレブ 2位
2019年 - 実業団体 優勝
2019年 - グランプリ・モントリオール 3位
2020年 - パンナム選手権 3位
2021年 - パンナム選手権 優勝
2022年 - 英連邦競技大会 2位
2022年 - 世界選手権 2位
2022年 - グランドスラム・アブダビ 優勝
2023年 - グランドスラム・テルアビブ 3位
2023年 - グランドスラム・アンタルヤ 3位
2023年 - 世界選手権 7位
2023年 - ワールドマスターズ 3位
2023年 - パンアメリカン・オセアニア選手権 5位
2024年 - パンアメリカン・オセアニア選手権 2位
2024年 - 世界選手権 5位
2024年 - グランドスラム・東京 3位

(出典: JudoInside.com)

外部リンク

* レイズ・カヨル - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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