レインボー薬品

レインボー薬品株式会社は、住友化学グループに属する農業資材メーカーであり、主に家庭園芸向けの農薬や肥料を製造・販売しています。特に除草剤「ネコソギ」シリーズは、家庭園芸市場で高いシェアを誇っています。

沿革

1960年、故塩井健男氏が武田薬品工業を退職後、日本初の園芸用エアゾール式殺虫剤「バラギク殺虫剤」の製造販売を開始したことが、レインボー薬品の始まりです。1966年には資本金200万円で株式会社東和商会を設立し、塩井健男氏が代表取締役に就任しました。その後、1970年に社名をレインボー薬品株式会社に変更し、代表取締役には塩井一浩氏が就任しました。

事業拡大に伴い、1975年には本社を東京都中央区日本橋に移転、資材調達や宣伝企画を強化するためレインボー企画株式会社を設立しました。1981年には、開発・製造・発送部門を強化するため、春日部市に春日部事業所を開設。1982年には寺院・霊園向け販売を強化するため株式会社一休堂を設立しました。1987年には福島工場を開設するなど、生産体制を拡充しました。物流面では、1991年に栃木物流センターを開設し、東日本地区の物流拠点としました。

2002年には住友化学工業株式会社が株式の60%を取得し、同社の子会社となりました。その後、代表取締役の交代を経て、2008年には本社を東京都荒川区に、2016年には東京都台東区に移転しました。2017年には休業していた福島工場を閉鎖し、住化グリーン株式会社と合併しました。

主な商品

レインボー薬品は、除草剤、コケ駆除剤、植物成長調整剤、肥料・活力剤、殺虫・殺菌剤、環境衛生剤など、幅広い製品を扱っています。

除草剤

粒剤: ネコソギエースX粒剤、ネコソギトップDX粒剤、ネコソギトップ粒剤（ブロマシル5%含有）、ネコソギWクイック微粒剤、ノンウィード粒剤、こっぱみじん（ブロマシル1%含有）、こっぱS微粒剤、快速除草
AL剤: ネコソギAL1.0、ネコソギクイックプロシャワー（製造販売元：日本農薬）、ネコソギガーデンシャワー、バスタAL液剤0.2（製造販売元：日本農薬）
希釈剤: ネコソギクイックプロFL（製造販売元：日本農薬）

芝生用

シバキープII粒剤
シバキーププラスα（肥料）
シバキープAL

コケ駆除剤

コケレス
コケとーるスプレー
コケとーるシャワー

植物成長調整剤

のびない君

肥料・活力剤

化成肥料：ハッピーハウス、ハッピーハウス野菜用
液肥：住友液肥（製造販売元：住友化学）、レインボー切り花延命剤

殺虫・殺菌剤

殺虫剤：アブラムシムシAL（製造販売元：バイエルクロップサイエンス）、スミフェート粒剤（製造販売元：住友化学）
殺虫殺菌剤：花セラピー殺虫殺菌用AL（製造販売元：協友アグリ）
不快害虫用：アンツハンター7、アンツハンタープロ、ムシトール7

環境衛生剤

殺鼠剤：ネズレスH、ネズレスX、ネズレスプロ、ネズレスブロック（製造販売元：タニサケ）、ネズレスブロックEX、チューコロ、カゴ・粘着シート用エサ
鼠忌避剤：ネズレスプロスプレー、ネズレスプロ置くだけ、ネズレス追出しスプレー、ネズレス置くだけW
粘着板：ネズレス粘着シートPRO
犬猫忌避剤：猫レス粒剤、犬猫レス粒剤
その他：ヘビレス、モグレス

生産完了品

過去に販売されていた製品には、除草剤（ネコソギ粒剤、ネコソギエース粒剤など）、AL剤（日農バスタ液剤0.2、ネコソギALなど）、芝生用（シバキープ粒剤）、コケ駆除剤（コケレスAL）、肥料・活力剤（植物物語シリーズ、脱塩素液肥100など）、殺虫剤（バラギク殺虫剤、カイガラタタキなど）、殺虫殺菌剤（バラギク119、ムシキン乳剤など）、不快害虫用（アンツハンター、ムシトール、ナメジゴクシリーズなど）、環境衛生剤（ネズレスなど）があります。

特に「ネコソギ」シリーズは、家庭園芸用除草剤市場で大きなシェアを持ち、その高い効果と使いやすさで広く支持されています。また、住友化学グループの一員として、高品質な製品開発と販売に取り組んでいます。

レインボー薬品は、家庭園芸分野における多様なニーズに応えるため、今後も新しい製品の開発や既存製品の改良を続けていくと予想されます。

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