レギニータ (小惑星)

レギニータ（1117 Reginita）は、火星と木星の間、小惑星帯に存在する小惑星の一つです。この天体は、特にフローラ族という小惑星群の中でも、さらに小規模なグループであるレギニータ族の代表的なメンバーとして知られています。

発見者は、スペインの天文学者ホセ・コマス・ソラで、1927年にバルセロナのファブラ天文台でその存在が確認されました。コマス・ソラは、この小惑星を自身の姪に敬意を表して「レギニータ」と名付けました。

レギニータが属するフローラ族は、小惑星帯の中でも内側に位置し、比較的明るい小惑星が多く集まることで特徴づけられています。これらの小惑星は、共通の起源を持つと考えられており、過去に大きな天体が衝突し、その破片が飛び散って形成されたと考えられています。

レギニータ族は、フローラ族からさらに枝分かれした小規模なグループであり、レギニータ自身がその中でも最も大きな天体の一つです。このグループに属する小惑星は、軌道要素が比較的似通っており、同じような起源を持つと考えられています。

天文学的な観測によれば、レギニータはS型小惑星に分類され、ケイ酸塩や金属などの岩石質の物質で構成されていると考えられています。その大きさは、直径がおよそ10キロメートル程度と推定されており、小惑星帯の中では比較的平均的なサイズと言えるでしょう。

レギニータの軌道は、太陽の周りを約3.2年周期で公転しています。その軌道はやや楕円形をしており、太陽に最も近づく近日点と、最も遠ざかる遠日点の距離が変動します。この軌道運動は、他の小惑星や惑星の重力の影響を受けて、わずかに変化することがあります。

レギニータのような小惑星は、太陽系の形成初期の情報を保持していると考えられており、その研究は太陽系の起源や進化を解明する上で重要な役割を果たします。特に、レギニータ族のような小規模なグループを詳しく調べることで、小惑星がどのように形成され、どのような進化を遂げてきたのかをより深く理解することができます。

関連情報としては、小惑星の一覧（1001-2000）を参照することで、レギニータがどの位置に登録されているかを確認できます。また、NASAのジェット推進研究所（JPL）のウェブサイトでは、レギニータの軌道要素を詳しく調べることができます。さらに、「Listing of Family: Reginita (flora)」という外部サイトも、レギニータ族に関する詳しい情報を知る上で役立ちます。

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