レクソヴィサウルス

レクソヴィサウルス（学名：Lexovisaurus）は、ジュラ紀中期から後期にかけて、現在のヨーロッパに生息していた剣竜下目に分類される草食恐竜です。化石は、フランスとイギリスで発見されています。

概要

レクソヴィサウルスは、全長約5メートルの中型の剣竜です。背部に骨板が並び、尾部に棘があるステゴサウルスとは異なり、肩部から棘が並んでいるのが大きな特徴です。ケントロサウルスとの類似性も指摘されていますが、レクソヴィサウルスの棘の方が間隔が狭いとされています。これらの棘は、主に外敵からの防御に用いられたと考えられています。

分類

レクソヴィサウルス・ドゥロブリヴェンシスに関する論文が発表されたのは1957年のことでした。それ以前は、複数の学名が用いられており、分類が混乱していました。この論文でレクソヴィサウルス・ドゥロブリヴェンシスにまとめられた化石の中で最も古いものは、70年も前に発見され、当時はオモサウルス（Omosaurus）という属名で報告されていました。

しかし、このオモサウルスという学名は、ダケントルルスにも使用されていたため、さらに混乱を招きました。ダケントルルスもレクソヴィサウルスと混同されることが少なくなく、レクソヴィサウルス・ドゥロブリヴェンシス（Lexovisaurus durobrivensis）がダケントルルス・ドゥロブリヴェンシス、レクソヴィサウルス・ヴェトゥストゥス（Lexovisaurus Vetustus）がダケントルルス・ヴェトゥストゥスとして報告されていたこともありました。

このように、レクソヴィサウルスの分類は、長年にわたって研究者たちを悩ませてきましたが、詳細な研究によって、徐々にその姿が明らかになってきました。

関連項目

ダケントルルス
ケントロサウルス
恐竜
恐竜の一覧
* 絶滅した動物一覧

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